大型二輪の教習車とは|重さ・車種の特徴と慣れ方

大型二輪の教習車の特徴と慣れ方を紹介する記事のアイキャッチ

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大型二輪の教習に申し込む前に、『教習車って、どのくらい大きくて重いバイクなの?』と気になりますよね。初めて大きなバイクに乗る方なら、なおさら不安になるはずです。

結論から言うと、大型二輪の教習車は、普通二輪よりひと回り大きく重いバイクです。ただ、重さ・足つき・パワーの3つに分けて慣れていけば、少しずつ扱えるようになります。

この記事を読めば、教習車の特徴と、それぞれへの慣れ方、教習所で車種を確かめる方法が分かります。

目次

大型二輪の教習車はどんなバイク?

先に結論

大型二輪の教習車は、教習所が用意する大きな排気量のバイクです。試験に使う車には法令や警察の基準があり、普通二輪の車より排気量も重さも大きくなっています。

教習所の大型二輪のバイクは、教習所ごとに選ばれていて、車種も教習所によって違います。それでも、試験に使う車の基準を知っておくと、どのくらいの大きさかのイメージがつかめますよね。

試験に使う車の基準

法令や警察の基準では、技能試験に使う車について次のように決められています。

免許試験に使う車の基準
大型二輪(MT)総排気量700cc以上(法令)
大型二輪(AT限定)当分の間、総排気量600cc以上(法令)
普通二輪総排気量300cc以上(法令)

ある県警の試験の基準では、大型二輪の標準の試験車を「総排気量700cc以上1,300cc以下で、車両重量200キログラム以上」としています。普通二輪の標準の試験車は「総排気量300cc以上で、車両重量140キログラム以上」です。

『普通二輪の基準より、ずいぶん重いんだ』と驚く方もいますよね。どちらも「以上」の基準なので、実際の教習車はこれより重いこともあります。

大型二輪と普通二輪の境目

法令では、総排気量が400ccを超えるバイクが大型自動二輪車です。400cc以下は普通自動二輪車なので、大型二輪の教習車は、普通二輪の免許では乗れない大きさのバイクということになります。

試験に使う車の基準も700cc以上なので、400ccの境目よりかなり大きいですよね。『普通二輪の延長』と考えるより、ひと回り大きな別のバイクに乗る、と考えておくと心の準備がしやすいです。

教習車と試験車の関係

指定教習所の卒業検定に使う車が、試験場の基準とまったく同じかどうかは確かめられていません。ただ、卒業検定に受かると試験場の技能試験が免除になるので、教習車も試験に近い大きさのバイクだと考えておくとよいでしょう。

教習所の大型二輪の車種は教習所ごと

教習所の大型二輪の車種は、教習所ごとに選ばれています。どんな車種かは、公式サイトの案内や窓口で確かめてみてください。

教習車の特徴を「重さ・足つき・パワー」で見る

ここが大事なところです

大型二輪の教習車で戸惑いやすいのは「重さ」「足つき」「パワー」の3つです。どこで困りやすいかを先に知っておくと、教習の最初の数時限が楽になります。

『大型って、何がそんなに違うの?』と思う方も多いはずです。教習車の特徴を3つに分けて、困りやすい場面と慣れ方を表にしました。

特徴困りやすい場面慣れ方
重さ引き起こし、押して歩く取り回し、低速でふらつく時体全体で支える、腕だけで押さない
足つき停止の時、坂道発進、足を出してバランスを取る時止まる前に片足を出す準備をする
パワー発進の時、アクセルを開けすぎた時アクセルを少しずつ開ける、半クラッチを丁寧に
大型二輪の教習車の特徴を重さ・足つき・パワーの3つに分け、困りやすい場面と慣れ方を示した図解

例えばこんな場面

二輪が初めての方は、最初の取り回しで『重くて前に進まない』と感じることがよくあります。教官から「腕で押すより、体を車体に寄せて押してみてください」と言われて、ぐっと楽になる方も多いです。

普通二輪を持っている方なら、発進の時のパワーの違いに驚くかもしれません。普通二輪と同じ感覚でアクセルを開けると、思ったより前に出る感じがすることも。

3つのうち、どこが心配か考えておく

3つ全部が同じくらい心配、という方は少ないですよね。体格や、二輪に乗った経験によって、心配な所は人それぞれです。

あなたの状況心配になりやすい所
二輪が初めて重さ・足つき・パワーのすべて
普通二輪に乗り慣れているパワーと重さ
身長が低めで足つきが心配足つきと重さ
久しぶりにバイクに乗る重さと低速のバランス

最初の教習で伝えておきたいこと

心配な所が分かったら、最初の教習で教官に伝えておくのがおすすめです。こんなふうに言ってみてください。

「足つきが心配なので、止まる時のコツを教えてもらえますか?」
「普通二輪に乗っていますが、大型は初めてです。発進の時に気をつけることはありますか?」

先に伝えておくと、教官もその点を意識して見てくれます。遠慮せずに聞いた方が、教習の時間を上手に使えるんです。

重さ・足つき・パワーそれぞれの慣れ方

先に結論

重さには「体で支える」、足つきには「止まる前の準備」、パワーには「少しずつ開ける」で慣れていきます。どれも、最初の段階で何度か練習すれば感覚がつかめてきます。

慣れ方と言っても、特別なことをするわけではありません。教習の中で教官に教わることを、意識して繰り返すだけで変わってきます。

重さに慣れる

大型二輪の教習の最初には、倒れた車体を起こす引き起こしや、エンジンをかけずに押して歩く取り回しを練習することが多いです。ここで『こんなに重いの?』とびっくりする方も多いんです。

重さに慣れるためのチェック
  • 引き起こしは腕だけでなく、脚と腰の力を使う
  • 取り回しは車体を体に寄せて、目線を進む先に置く
  • ハンドルを切る向きと車体を傾ける向きを意識する
  • 低速でふらついたら、目線を遠くに置き直す
  • 走っている時はニーグリップで車体を安定させる
大型二輪の教習車を、車体を体に寄せて押して歩く取り回しのイメージ写真

引き起こしと取り回しのコツは大型二輪の引き起こし・取り回しのコツで詳しく紹介しています。

足つきに慣れる

大型二輪の教習車は、シートの高さや車体の幅で、足つきの感じ方が変わります。身長が低めの方は、両足のつま先しか届かないこともありますよね。

足つきは、止まる時の準備で大きく変わります。止まる少し前から、どちらの足を出すかを決めておくと、ふらつきにくくなるんです。

足つきに慣れるためのチェック
  • 止まる前に、出す足を決めておく
  • 片足で支える時は、車体を少しその足の側に傾ける
  • 坂道では、止まる位置を早めに決めておく
  • 教習の最初に、シートにまたがった姿勢を教官に見てもらう

パワーに慣れる

大型二輪の教習車は、普通二輪よりエンジンの力が大きく、アクセルを少し開けただけでも前に出ます。発進の時に慌てないよう、アクセルと半クラッチを丁寧に使うのがコツです。

低速の課題では、アクセルを大きく開けずに、半クラッチと後ろのブレーキで速度を調整する場面が多くなります。教官に「どのくらい開けていますか?」と聞いて、感覚を合わせていきましょう。

パワーに慣れるためのチェック
  • 発進の時は、アクセルを少しずつ開ける
  • 半クラッチの位置を、最初の教習で確かめる
  • 低速では後ろのブレーキで速度を調整する
  • 急制動の練習では、前後のブレーキをバランスよく使う

教習の前にできる準備

教習車に慣れるのは教習の中ですが、その前にできる準備もあります。教習の日は、前の晩によく寝て、動きやすい服装と教習所の指定に合った靴で行きましょう。

取り回しや引き起こしでは、腕だけでなく脚や腰も使います。教習の前に軽く体を伸ばしておくと、力みにくくなりますよ。

教習の服装と持ち物は大型二輪の教習の服装と持ち物で紹介しています。

慣れるまでの気持ちの持ち方

最初の数時限で思うように扱えなくても、焦らなくて大丈夫です。教習の時限数は最短の数で、上達に合わせて延長される仕組みになっています。

『自分だけできていない』と感じる方もいるかもしれませんね。でも、大型の車体に慣れるまでの時間は人それぞれなので、昨日の自分より少し扱えるようになっていれば十分です。

よくある失敗

重さが怖くて、低速で車体を立てようと力んでしまう方もいます。力むほどふらつきやすくなるので、肩の力を抜いて、目線を遠くに置くことを意識してみてください。

AT教習車とMT教習車の違い

先に結論

大型二輪のAT教習車は、クラッチ操作のないバイクです。試験に使うAT車の基準は当分の間600cc以上で、MTの700cc以上より少し小さい基準になっています。

『AT限定なら、教習車も軽くて楽なのでは?』と思う方もいますよね。実は、大型二輪のAT教習車も大きな排気量のバイクで、楽になるのはクラッチ操作がない所が中心です。

警視庁は、AT大型二輪の試験車を650ccのAT二輪車と案内しています。AT限定の大型二輪免許では、排気量の制限なくATの二輪車に乗れますが、クラッチ操作のあるバイクには乗れません。

AT教習車で楽な所
  • クラッチ操作がない
  • エンストの心配が少ない
  • 発進の操作が簡単
AT教習車で気をつけたい所
  • 低速でクラッチで速度を調整できない
  • アクセルとブレーキの加減に慣れが要る
  • 車体の重さはMTと同じく大きい
大型二輪のAT教習車とMT教習車の違いを、楽な所と気をつけたい所で比べた図解

MT教習車で練習する時のコツ

MTの教習車では、半クラッチの使い方が大事になります。低速の課題では、半クラッチと後ろのブレーキで速度を調整しながら進む場面が多いです。

普通二輪のMTに乗っている方なら、操作そのものは同じです。ただ、車体が重いぶん、半クラッチを切った時の進み方や止まり方の感じが違うので、最初の数回で感覚を合わせておきましょう。

AT教習車で練習する時のコツ

ATの教習車では、低速の課題でアクセルとブレーキの加減がポイントになります。アクセルを開けすぎないように、ブレーキを軽く当てながら速度を保つ練習をしておくと安心です。

AT限定の大型二輪を教習している教習所の探し方はAT限定大型二輪の教習所選びで紹介しています。

教習所の大型二輪の車種を確かめるには

先に結論

教習所の大型二輪の車種は、公式サイトや窓口で確かめるのが確実です。気になる方は、入校前に見学できるかどうかも聞いてみてください。

『どんなバイクで教習を受けるのか、先に見ておきたい』という方も多いですよね。教習所によって使っている車種が違うので、気になる時は事前に確かめておきましょう。

教習所の大型二輪の車種を確かめる手順
  1. 教習所の公式サイトで、二輪の案内のページを見る
  2. 教習車の写真や説明があるかを確かめる
  3. 載っていない時は、電話や窓口で聞く
  4. 見学できるなら、実際の大きさを見ておく
  5. 足つきが心配なら、またがらせてもらえるか聞く

教習所の選び方は大型二輪の教習所の選び方で紹介しています。

ハーレーで教習を受けたい人へ

大型二輪の教習車にハーレーを使っている教習所はあるのか、と調べる方もいます。ハーレーのような大きな排気量のバイクに憧れて、大型二輪を目指す方は多いですよね。

教習で使うのは、教習所が用意している教習車です。どの車種を使っているかは教習所ごとに違うので、気になる方は公式サイトや窓口で確かめてみてください。

大型二輪の免許を取れば、排気量の上限なく大型のバイクに乗れます。免許とハーレーの関係はハーレーに乗るには大型二輪免許が要る?で紹介しています。

教習車と免許を取った後のバイクの違い

教習車に慣れても、免許を取った後に乗るバイクは、重さも足つきもパワーも車種ごとに違います。教習車で覚えた基本は役に立ちますが、新しいバイクには改めて慣れる時間が必要です。

乗り始めのうちは、交通量の少ない時間帯や、走り慣れた道で少しずつ距離を伸ばしてみてください。バイクの選び方は大型二輪のバイクの選び方で紹介しています。

普通二輪から上がる方の慣れ方

普通二輪を持っている方は、技能教習がMTで12時限と短いので、最初の数時限で大型の車体に慣れることが大事です。普通二輪の感覚は役に立ちますが、重さとパワーの違いだけは意識しておきましょう。

普通二輪ありの教習の流れは普通二輪ありで大型二輪を取るで紹介しています。

教習車に慣れたら、次の1台のことも

教習車に慣れてくると、『免許を取ったらどんな大型バイクに乗ろう』と考える時間も増えますよね。次の1台の資金は、今のバイクがいくらになるかでも変わってきます。

今乗っている普通二輪や、家で使っていないバイクがあるなら、いくらになるかを確かめておくと次の1台の予算が立てやすくなります。

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大型二輪の教習車でよくある相談

先に結論

よくある相談は「普通二輪の教習車はなぜもっと大きくないのか」「普通二輪と大型の教習車で感覚は変わるか」「ATの大型二輪は取り回しが難しいのか」です。どれも、試験の車の基準と、重さへの慣れ方で答えが見えてきます。

ここでは、Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。

相談1 普通二輪の教習車も、もっと大きくすればいいのでは?

「大型二輪の教習車は大きいのに、普通二輪の教習車はそれより小さい。普通二輪の教習車も大きくすればいいのでは」という相談があります。

試験に使う車は、法令で普通二輪は300cc以上、大型二輪は700cc以上と決められています。教習車もそれぞれの免許の試験に合わせたバイクを使うので、大きさが違うんです。

相談2 普通二輪と大型の教習車で、感覚はかなり変わる?

「大型二輪の一発試験を受けたいが、大型の教習車と普通二輪の教習車では感覚が変わるのか」という相談もよく見かけます。

ある県警の試験の基準では、標準の試験車の車両重量は普通二輪で140キログラム以上、大型二輪で200キログラム以上です。重さが違うので、取り回しや低速でのバランスの感覚は変わると考えておいた方がよさそうです。

一発試験を考えている方は、大型二輪の一発試験とはも参考にしてみてください。

相談3 ATの大型二輪は取り回しが難しい?

「大型二輪のAT限定を取りに行くが、取り回しが難しいと聞いて不安」という相談もあります。AT教習車も大きな排気量のバイクなので、重さはMTと同じように大きいです。

取り回しのコツは、MTでもATでも同じです。腕だけで押さず、車体を体に寄せて、目線を進む先に置いてみてください。

『ATなら楽だと思っていたのに』と感じる方もいるかもしれませんね。重さに慣れるまでは、教習の最初の取り回しを丁寧に繰り返してみてください。

取り回しのやり方は教習で教官が教えてくれるので、分からない所はその場で聞いておきましょう。AT限定の大型二輪の考え方は、AT限定大型二輪免許とはも参考になります。

相談4 途中で教習車の車種が変わって戸惑った

「みきわめが終わって次の段階に入ったら、乗るバイクの種類が変わった」という相談もあります。教習所によっては、何種類かの教習車を使っていることもあるようです。

車種が変わると、足つきやハンドルの感じが変わって戸惑いますよね。慣れない時は、教習の最初に教官へ伝えて、取り回しや発進を一度確かめさせてもらうと安心です。

よくある質問

大型二輪の教習車は何ccですか?

車種は教習所ごとに違います。法令では、大型二輪の技能試験に使う車は700cc以上、AT限定は当分の間600cc以上と決められています。

大型二輪の教習車はどのくらい重いですか?

ある県警の試験の基準では、大型二輪の標準の試験車は車両重量200キログラム以上です。教習車の重さは車種によって違うので、教習所で確かめてみてください。

AT限定の大型二輪の教習車はどんなバイクですか?

クラッチ操作のないATのバイクです。警視庁は、AT大型二輪の試験車を650ccのAT二輪車と案内しています。

足つきが心配でも大型二輪の教習は受けられますか?

足つきの感じ方は教習車の車種で変わります。入校前に、教習車にまたがらせてもらえるかを教習所に聞いてみると安心です。

自分のバイクで教習を受けられますか?

教習は教習所が用意している教習車で受けます。乗りたいバイクがある方は、免許を取った後に少しずつ慣れていきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪の教習車は、教習所が用意する大きな排気量のバイクで、車種は教習所ごとに違う
  • 試験に使う車は、MTが700cc以上、AT限定が当分の間600cc以上
  • 教習車の特徴は「重さ・足つき・パワー」の3つに分けて慣れていく
  • AT教習車はクラッチ操作がないが、重さはMTと同じく大きい
  • 教習車の車種は、公式サイトや窓口で入校前に確かめておく
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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