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大型二輪のスラロームで、『どうしても7秒を切れない』『車体を起こす感覚が分からない』と悩んでいませんか。クランクやS字でも、重い車体に振り回される感じがして不安になりますよね。
結論から言うと、大型二輪のスラローム・クランク・S字は「目線・速度・操作」の3つに分けて見直すと、どこを直せばいいかがはっきりします。3つの課題とも、つまずく理由は意外と似ているんです。
この記事を読めば、スラロームの基準と、3つの課題それぞれのコツ、タイムが出ない時の考え方が分かります。
大型二輪のスラロームの基準は7秒以下
試験場の基準では、大型二輪のスラロームは7秒以下で通り抜けます。普通二輪は8秒以下なので、1秒短くなります。7秒を超えた時は1秒ごとの減点です。
スラロームは、正式には「連続進路転換」と呼ばれる課題です。並んだパイロンの間を、S字を描くように順番に抜けていきます。
富山県警の運転免許技能試験実施基準では、車の大きさごとに次のような時間の基準が書かれています。
| 車の区分 | スラロームの時間の基準 |
|---|---|
| 大型二輪車 | 7秒以下 |
| 普通二輪車 | 8秒以下 |
| 小型二輪車 | 課題なし |
パイロンの並び方
同じ基準のコース図では、コースの中心線上にパイロンが5本並び、間隔は4.5メートルとされています。バンパーの無い試験車の場合は、間隔が4.0メートルです。
5本のパイロンを左右に切り返しながら抜けるので、重い車体を何度も倒しては起こすことになります。ここが大型二輪のスラロームの難しいところなんです。
7秒を超えた時の減点
時間を超えた時は、1秒ごとに減点されます。1秒未満の端数は1秒とみなされるので、例えば7.4秒でも1秒超えた扱いになります。
1秒あたり何点減るかは、ここでは確かめられていません。気になる方は、教習所の指導員に聞いてみてください。
普通二輪のスラロームと何が違う?
大型二輪のスラロームは、時間が1秒短くなるだけではありません。車体の重さが変わるので、切り返しの感覚も違ってきます。
| 比べる点 | 大型二輪 | 普通二輪 |
|---|---|---|
| 時間の基準 | 7秒以下 | 8秒以下 |
| 試験車の車両重量 | 200キロ以上 | 140キロ以上 |
| 切り返しの感覚 | 倒すのも起こすのも重く感じやすい | 軽く切り返せると感じる人が多い |
| 意識したいこと | アクセルの開け閉めで車体を動かす | 目線を先に送る |
重い車体を腕で振り回そうとすると、すぐに疲れてリズムが崩れます。大型二輪ほど、アクセルと目線で車体を動かす意識が大事になるんです。
クランクとS字には時間の基準がある?
クランク(屈折コース)とS字(曲線コース)は、大型二輪の技能試験の課題として法令に書かれています。ただ、スラロームや一本橋のような秒数の基準は、この記事で参照した資料では確かめられていません。
時間よりも、決められたコースを安定して走れるかが大事な課題と考えておくと、練習の目標を立てやすくなります。細かい採点は教習所の案内で確かめてみてください。
ここで紹介している基準は、試験場の技能試験のものです。教習所の卒業検定も同じような課題を走りますが、採点が同じかどうかは教習所の案内で確かめてみてください。
課題ごとに「目線・速度・操作」で直す
スラローム・クランク・S字でつまずく理由は、目線・速度・操作のどれかに入ることが多いです。課題ごとに3つの要素で見直すと、直す点を1つに絞れます。
『全部うまくいかない』と感じている方も多いはずです。でも、課題ごとに分けて見ると、直したい点はそれほど多くないことに気づきますよ。

| 課題 | 目線 | 速度 | 操作 |
|---|---|---|---|
| スラローム | 今のパイロンでなく、次のパイロンの先を見る | 入口の速度を落としすぎない | アクセルを戻して倒し、開けて起こす |
| クランク | 曲がり角の出口を見る | 入る前にしっかり落とす | 半クラッチとリアブレーキで速度を保つ |
| S字 | カーブの先の出口を見る | 一定の速度で進む | 体とバイクを一緒に傾ける |
表を見ると、3つとも「目線は先へ」が共通していると分かりますね。重い車体ほど、目線が近いとハンドル操作が遅れて、ふらつきやすくなるんです。
目線でつまずく人
目線でつまずく人は、すぐ目の前のパイロンや縁石を見てしまっていることが多いです。見ている所に向かってバイクは進むので、パイロンを見つめるほど、パイロンに近づいてしまいます。
「パイロンに当たりそうになる」という時は、次に向かう先へ顔ごと向けてみてください。顔を向けると、体とバイクも自然とそちらへ向きやすくなります。
速度でつまずく人
速度でつまずく人は、課題によって速度の考え方が違うことに戸惑っていることが多いです。スラロームは素早く、クランクはゆっくり、S字は一定の速度で、と求められることが変わります。
一本橋のようにゆっくり走る課題のあとにスラロームが続くと、切り替えが難しく感じることもありますよね。一本橋の話は大型二輪の一本橋のコツで紹介しています。
操作でつまずく人
操作でつまずく人は、アクセル・クラッチ・ブレーキを一度に使おうとして、どれも中途半端になっていることがあります。課題ごとに「主に使う操作」を1つ決めておくと、頭の中がすっきりして動きやすくなります。
例えば、スラロームはアクセル、クランクは半クラッチとリアブレーキ、S字は一定のアクセル、というように決めておくやり方です。『あれもこれも』と考えなくてよくなるので、体の力も抜けやすくなりますよ。
課題が続く時の切り替え
検定では、いくつもの課題を続けて走ります。ゆっくり走る一本橋のあとに素早いスラローム、そのあとに低い速度のクランク、というように、求められる速さがころころ変わるんです。
課題と課題の間の直線で、「次は何を意識するか」を一言だけ心の中で言ってみてください。例えば「スラロームは先を見る」「クランクは入る前に落とす」のように短く決めておくと、気持ちを切り替えやすくなります。
| 次の課題 | 心の中で言う一言の例 |
|---|---|
| スラローム | 次のパイロンの先を見る |
| クランク | 入る前に落とす |
| S字 | 速度は一定 |
スラロームのコツは「倒して起こす」のリズム
スラロームは、アクセルを戻して車体を倒し、アクセルを開けて車体を起こす、というリズムで抜けていくのが基本の考え方です。目線は常に次のパイロンの先に置きます。
『頭では分かっているけれど、重くてうまくいかない』という声がとても多いのが、大型二輪のスラロームです。実は、力で倒そうとするほど、うまく切り返せなくなるんです。
倒して起こす感覚をつかむ
アクセルを戻すと、エンジンブレーキで速度が少し落ち、車体が倒れ込みやすくなります。そこからアクセルを開けると、後輪に力がかかって車体が起き上がろうとします。

この「戻して倒す・開けて起こす」を、パイロンごとに繰り返すのがスラロームのリズムです。ハンドルを腕で押したり引いたりするより、アクセルの開け閉めで車体の向きを変える意識を持ってみてください。
例えばこんな会話です。
「車体を起こす時、どうしても腕で戻そうとしてしまいます」
「起こす時はアクセルを少し開けてみましょう。後ろから押されるように車体が起きてきますよ」
入口の速度と最初のパイロン
スラロームは、入口の速度と最初のパイロンへの入り方で、全体のタイムがほぼ決まると言われることがあります。入口で速度を落としすぎると、そのあと加速する場面がなく、タイムが伸びてしまいます。
最初のパイロンには、少し外側からふくらむように入ると、次のパイロンへの切り返しが楽になりやすいです。入り方の細かいラインは、教習所の指導員に見てもらいながら決めてみてください。
普通二輪の時と同じ走り方では合わないことも
普通二輪の時は、アクセルをあまり使わずに流して通れていた、という方もいるはずです。大型二輪では車体が重いぶん、流すだけでは切り返しが遅れることがあります。
- アクセルの開け閉めで車体を倒して起こす
- 目線を次のパイロンの先へ早めに移す
- ニーグリップで車体と体を一体にする
- アクセルを一定のまま流して通ろうとする
- 目の前のパイロンを見つめてしまう
- 腕の力でハンドルを押し引きする
ギアの選び方は、教習車や教習所の教え方で違います。指導員の指示に合わせて、そのギアでの開け閉めのリズムをつかんでみてください。
- パイロンに触れずに、最後まで抜けられるようにする
- 目線を次のパイロンの先へ、早めに移すことを覚える
- アクセルの開け閉めで倒して起こすリズムをつかむ
- 入口の速度と最初のパイロンへの入り方を詰める
順番を飛ばしてタイムだけを追うと、パイロンに触れたり、リズムが崩れたりしやすくなります。一つずつ積み上げる方が、結果的にタイムも縮まりやすいですよ!
タイムを縮めようとして速度を上げすぎると、パイロンに触れたり、コースから外れたりしやすくなります。まずはパイロンに触れずに抜けることを優先し、そのあとでタイムを詰めていきましょう。
クランクのコツは「入る前に落として、出口を見る」
クランクは、入る前に速度をしっかり落とし、半クラッチとリアブレーキで一定の速度を保ちます。目線は曲がり角の先の出口へ向けます。
クランクは、直角に曲がる道が続く課題です。狭い所を低い速度で曲がるので、重い大型二輪では足をつきそうになって焦る方も多いですよね。
- 入口の手前で、十分に速度を落としておく
- 半クラッチとリアブレーキで、ゆっくりした速度を保つ
- 曲がり角の手前で、顔を出口の方へ向ける
- ハンドルを切りながら、体はバイクと一緒に動かす
- 出口が見えたら、次の角へ目線を移す
曲がる時に足をつきそうになる
曲がる時に足をつきそうになるのは、速度が落ちすぎて車体が不安定になっていることが多いです。リアブレーキを少しゆるめ、半クラッチで進む力を足すと、車体が起きやすくなります。
反対に、速度が速すぎると曲がりきれず、外側の縁石に近づいてしまいます。入る前にしっかり落としておくことが、クランクではとても大事なんです。
例えばこんな会話です。
「2つ目の角で、いつも足が出そうになります」
「1つ目の角を抜けたあと、目線が足元に落ちていますね。抜けたらすぐ、次の角の出口に顔を向けてみましょう」
エンストしそうで怖い時
低い速度で曲がるクランクでは、クラッチを急につなぐとエンストしやすくなります。エンストすると車体が急に止まり、バランスを崩しやすいですよね。
半クラッチの位置を保ったまま、速度はリアブレーキで調整する意識を持つと、エンストの心配が減りやすくなります。アクセルは少しだけ開けた状態を保っておくと、操作が安定しやすいです。
内側の縁石に後輪が近づく
クランクでは、前輪が曲がった後に後輪が内側を通るので、内側に寄りすぎると後輪が縁石に近づきます。曲がり始めは少し外側を通るように意識すると、余裕をもって曲がれます。
S字のコツは「一定の速度で、先を見る」
S字は、一定の速度を保ちながら、カーブの先を見て、体とバイクを一緒に傾けて曲がります。途中で速度を大きく変えないことがポイントです。
S字は、ゆるやかなカーブが左右に続く課題です。クランクよりは曲がりがゆるいので、『S字はなんとなく通れている』という方もいますよね。
ただ、大型二輪では車体が重いぶん、カーブの途中でブレーキをかけると車体が起きたり傾いたりしやすくなります。入る前に速度を決めて、途中は一定に保つのがコツです。
- 入る前に、通る速度を決めているか
- カーブの途中でブレーキを強くかけていないか
- 目線がカーブの先の出口に向いているか
- 体とバイクを一緒に傾けているか
- ニーグリップで車体を挟んでいるか
S字で外側にふくらむ時
S字で外側にふくらんでしまう時は、目線がカーブの途中で止まっていることが多いです。カーブの出口の、さらに先を見るつもりで顔を向けてみてください。
速度が速すぎてふくらむ場合もあります。入る前に少し速度を落としておけば、カーブの途中でブレーキをかけずに済み、車体も安定しやすくなります。

よくある相談:大型二輪のスラローム
知恵袋では「少しでも遅いと一発で不合格?」「アクセルで車体を起こす感覚が分からない」「7秒を切れない」という相談がよく見られます。3つ取り上げます。
規定タイムより少し遅いと、一発で不合格?
「スラロームが規定タイムより少しでも遅かったら、一発不合格になる?」という相談です。
試験場の基準では、7秒を超えた時は1秒ごとの減点です。時間が少し超えただけで、すぐ試験中止になるわけではありません。
ただ、1秒未満の端数は1秒とみなされるので、7秒を少し超えても1秒分の減点になります。ほかの課題での減点と合わせて考えて、パイロンに触れずに抜けることを優先してみてください。
アクセルで車体を起こす感覚が分からない
「アクセルを回して車体を起こす感覚が、まったく分からない」という相談も多く見られます。
最初は、パイロンを使わずに、広い所で大きくゆっくり左右に曲がる練習から始めると、感覚をつかみやすくなります。アクセルを少し開けた時に、車体が起き上がる感じを体で覚えるのが近道なんです。
教習の中でそうした練習ができるかは、指導員に相談してみてください。『分からない』と正直に伝えると、教え方を変えてもらえることもありますよ。
7秒を切れず、7.4〜8.0秒くらいになる
「タイムが7.4秒から8.0秒くらいで、7秒以下が出せない」という相談もあります。
まずは、入口の速度と最初のパイロンへの入り方を見直してみてください。入口で落としすぎていると、後半で取り戻すのは難しいからです。
それでも縮まらない時は、目線が遅れていないかを指導員に見てもらいましょう。卒業検定でのほかの課題とのバランスは大型二輪の卒業検定で紹介しています。
卒検まで時間がなく、タイムを諦めるか迷う
「卒検まであと少しの時限しかなく、スラロームのタイムは諦めて、減点で済ませたい」という相談もあります。焦る気持ちは、とてもよく分かります。
試験場の基準では、7秒を超えても1秒ごとの減点で、すぐ試験中止にはなりません。ただ、タイムを詰めようと無理をすると、パイロンに触れたりコースを外れたりしやすくなります。タイムより安定して抜けることを優先する考え方もあります。
どう走るかは、ほかの課題の出来とあわせて、指導員に相談してみてください。残りの時限で何を優先するかを一緒に決めてもらうと、検定当日に迷わずに済みます!
教習が進んだら、次の1台のことも
スラロームやクランクができるようになると、『大型に乗るのが楽しみ』という気持ちも強くなってきますよね。教習車の特徴は大型二輪の教習車とはで紹介しています。
大型に乗り換える予定があるなら、今乗っているバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。
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よくある質問
大型二輪のスラロームは何秒以下ですか?
試験場の基準では、大型二輪は7秒以下です。普通二輪は8秒以下とされています。教習所の卒業検定の採点は、教習所の案内で確かめてください。
スラロームで7秒を超えると、すぐ不合格ですか?
試験場の基準では、7秒を超えた時は1秒ごとの減点で、すぐ試験中止になるわけではありません。1秒未満の端数は1秒とみなされます。
スラロームのパイロンは何本ですか?
試験場の基準のコース図では、パイロンは5本で、間隔は4.5メートルです。バンパーの無い試験車の場合は4.0メートルとされています。
クランクやS字にも時間の基準はありますか?
クランクとS字は技能試験の課題として法令に書かれていますが、秒数の基準はこの記事で参照した資料では確かめられていません。採点の細かいところは教習所で確かめてください。
スラロームで目線はどこを見ればいいですか?
今のパイロンではなく、次に向かうパイロンの先を見るのが基本です。目の前のパイロンを見つめると、そちらに近づいてしまいやすくなります。
まとめ
- 大型二輪のスラロームは、試験場の基準で7秒以下。超えた時は1秒ごとの減点
- パイロンは5本・間隔4.5メートル。重い車体を何度も切り返す
- スラローム・クランク・S字は「目線・速度・操作」で見直す
- スラロームは戻して倒し、開けて起こすリズム。クランクは入る前に落とす。S字は一定の速度で
- タイムより先に、パイロンに触れずに抜けることを優先する





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