大型二輪の教習の流れ|入校から免許取得まで

大型二輪の教習の流れを、入校から免許取得まで紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・各都道府県警察などの公式情報や読者の声を調べて独自に執筆しています。教習の時限数・手数料・法令は改定されることがあるため、最新の公式案内で確認してください。本ページにはプロモーションが含まれます。

大型二輪の教習を受けようと思っても、『入校してから免許証を手にするまで、何をどの順番でやるの?』と気になりますよね。

結論から言うと、大型二輪の教習は「入校」「技能教習の2つの段階」「卒業検定」「試験場での手続き」の順に進みます。二輪には仮免許がないので、車の免許より段階がシンプルなんです。

この記事を読めば、各段階で何をして、どこを見られるのかが分かります。

目次

大型二輪の教習はどんな順番で進む?

先に結論

大型二輪の教習は、入校の手続きから始まり、技能教習を2つの段階に分けて進めます。卒業検定に受かったら、住所地の運転免許試験場で免許証を受け取ります。

大型二輪免許の教習は、教習所に通って受けるのがいちばん一般的な取り方です。ほかに合宿や、試験場で直接受ける一発試験もありますが、ここでは通いの教習所の流れを紹介します。

取り方の全体像は大型二輪免許の取り方で紹介しています。

大型二輪の教習の大まかな流れ
  1. 教習所に申し込み、入校の手続きと適性検査を受ける
  2. 技能教習の最初の段階(基本操作・基本走行)を受ける
  3. 段階の終わりに「みきわめ」を受ける
  4. 次の段階(応用走行)を受ける
  5. 卒業検定に合格し、卒業証明書を受け取る
  6. 住所地の運転免許試験場で手続きをして免許証を受け取る

二輪の教習には仮免許がない

車の免許では、途中で仮免許の試験を受けますよね。法令では、仮免許は大型・中型・準中型・普通の自動車にだけ定められていて、二輪にはありません。

そのため大型二輪の教習では、最初の段階が終わったら、教習所の中で「みきわめ」を受けて次の段階へ進みます。路上教習もなく、教習はすべて教習所のコースの中で行われるのが一般的です。

入校の手続きで準備しておくこと

入校の時は、本人確認の書類などを持って教習所で手続きをし、適性検査を受けます。必要な書類や写真の扱いは教習所ごとに違うので、申し込みの前に確かめておきましょう。

いよいよ教習所に申し込む時、『何を持っていけばいいの?』と迷いますよね。持ち物は教習所ごとに案内があるので、それに合わせて準備します。

入校の時に受ける適性検査

二輪免許には、視力などの基準が法令で決められています。大型二輪と普通二輪の視力の基準は、両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上です(眼鏡やコンタクトでの矯正視力を含みます)。

色の見分けでは、赤・青・黄色を見分けられることが基準です。警視庁は、大型二輪免許では聴力検査を行わないと案内しています。

入校前に確かめておきたいこと
  • 教習所が案内している持ち物と書類
  • 眼鏡やコンタクトが必要なら、当日持っていく
  • 教習で使う服装と靴(教習所の指定に合わせる)
  • 予約の取り方と、最初の教習日
  • 料金に含まれるものと、延長した時の料金

服装や持ち物は大型二輪の教習の服装と持ち物で詳しく紹介しています。

受験資格は18歳以上

大型二輪の受験資格は18歳以上で、免許の経歴は要りません。つまり、二輪の免許を持っていなくても、いきなり大型二輪の教習を受けることができます。

ただ、どの免許を持つ人を受け付けるかは教習所ごとに違います。いきなり大型二輪を取りたい方は、申し込む前に受け付けているかを聞いておきましょう。

入校から免許証交付までの時間軸表

ここが大事なところです

段階ごとに「何をするか」と「どこを見られるか」が分かると、教習の途中で焦りにくくなります。時限数は持っている免許で変わるので、自分の行を見てください。

『今どのあたりにいて、あと何をすればいいのか』が分からないと、不安になりますよね。入校から免許証を受け取るまでを、段階ごとに表にまとめました。

段階やること見られる所
入校申し込み・適性検査・教習の説明視力などの基準を満たしているか
学科教習交通ルールの教習(持っている免許で量が違う)必要な時限を受けたか
技能の最初の段階取り回し・発進停止・コースの基本・課題の練習車体を安定して扱えるか
みきわめ最初の段階の仕上がりを教官が確かめる次の段階に進めるか
技能の次の段階コースを覚えて走る・課題を通して走る検定コースを一人で走れるか
みきわめ卒業検定を受けてよいかを確かめる課題を安定してこなせるか
卒業検定決められたコースを走る減点の合計が基準内か
試験場適性試験・(必要な人は)学科試験・免許証交付書類と試験の結果
大型二輪の教習で、入校から免許証を受け取るまでの段階と、それぞれで見られる所を示した図解

持っている免許ごとの技能教習の時限数

技能教習の2つの段階の時限数は、法令で最短の数が決められています。1時限は50分で、上達の具合に応じて延長になることがあります。

持っている免許MT:最初の段階+次の段階AT:最初の段階+次の段階
何も持っていない(原付だけを含む)16+20=36時限9+20=29時限
普通自動車免許など14+17=31時限7+17=24時限
普通二輪免許(MT)5+7=12時限3+6=9時限
AT普通二輪免許9+7=16時限4+6=10時限

全体でどのくらいの期間がかかる?

期間は、通える頻度でほぼ決まります。法令では、1日に受けられる技能教習は原則3時限まで(最初の段階は2時限まで)で、3時限の日も連続3時限にはしない決まりです。

さらに、教習は9か月以内に終える決まりがあります。週に何回通えるかを入校前に決めておくと、期限に追われずに済みますよ。

期限と最短日数のこと

最短で取りたい方の組み方は大型二輪免許を最短で取るには、期限の考え方は大型二輪の教習期限で紹介しています。

時限数の詳しい読み方は大型二輪の教習時間で紹介しています。

技能教習の2つの段階と卒業検定

先に結論

最初の段階では重い車体を扱う基本と課題の基礎を、次の段階では検定コースを通して走る力を身につけます。最初の段階で車体の重さに慣れておくと、次の段階がぐっと楽になります。

大型二輪の教習で、最初につまずきやすいのが車体の重さですよね。普通二輪から上がる方でも、『こんなに重かったっけ』と感じることが多いんです。

最初の段階で練習すること

練習の順番や内容は教習所によって違いますが、次のようなことを最初の段階で練習することが多いです。

練習すること慣れておきたいこと
引き起こし・取り回し倒れた車体を起こす、押して動かす
発進と停止クラッチとアクセル、ブレーキの使い方
コースの基本走行目線を遠くに置き、ニーグリップで車体を安定させる
低速でのバランス一本橋やクランク、S字の基礎
課題の入り方スラロームや急制動、波状路の基本

引き起こしのコツは大型二輪の引き起こし・取り回しのコツで紹介しています。

例えばこんな場面

二輪が初めての方が、最初の教習で取り回しに苦戦するのはよくあることです。教官から「目線を下げずに、体全体で押してみてください」と声をかけられて、少しずつ慣れていく方が多いです。

普通二輪を持っている方でも、車体の大きさで感覚が変わります。『普通二輪なら簡単だったのに』と焦らず、最初の数時限は重さに慣れる時間と考えてみてください。

段階の終わりの「みきわめ」

最初の段階の終わりには、教官が次の段階に進めるかを確かめる「みきわめ」があります。届かなかった時は、同じ段階の教習を追加してから進むことになります。

次の段階と卒業検定

次の段階では、卒業検定のコースを覚えて、課題を通して走れるように仕上げます。卒業検定では、一本橋・スラローム・急制動・波状路などの課題を含むコースを走ります。

次の段階に入ると、『いよいよ卒業検定が近い』と緊張してきますよね。ここではコースを覚えることと、課題を安定してこなすことが大事になります。

大型二輪の課題の基準

試験場の技能試験の基準では、大型二輪の課題に次のような決まりがあります。教習所の卒業検定の採点がこれと同じかは確かめられていないので、目安として見てください。

課題試験場の基準(大型二輪)
一本橋(直線狭路)着座姿勢で10秒以上かけて渡る
スラローム(連続進路転換)7秒以下で走る
急制動時速40キロから、乾燥時11メートル・湿潤時14メートル以内で止まる
波状路立ち姿勢で、できる限り遅い速度で通る(大型二輪だけの課題)

波状路は、大型二輪にだけある課題です。試験場の採点では、9.5メートルの区間をおおむね5秒未満で走ると「明らかに速い」とされます。

よくある失敗

一本橋から落ちたり、波状路で足をついたりすると、試験場の基準では試験中止にあたります。秒数を気にしすぎてバランスを崩すより、まずは落ちずに渡り切ることを優先しましょう。

みきわめと卒業検定の前にやっておきたいこと

次の段階の終わりにも、卒業検定を受けてよいかを確かめる「みきわめ」があります。ここで『もう一度練習したい』と思う課題があれば、遠慮せず教官に伝えてみてください。

卒業検定の前のチェック
  • 検定コースの順番を、紙に書いて覚えておく
  • 苦手な課題を1つに絞って、教官にコツを聞く
  • 前の晩はよく寝て、当日は早めに教習所に着く
  • 雨の日の急制動の距離も確かめておく

卒業検定のコース

法令では、大型二輪の技能試験の走行距離は1,500メートル以上と決められています。コースの中で、交差点や踏切、坂道、そして課題を順番に通ります。

卒業検定の詳しい中身は大型二輪の卒業検定で紹介しています。

卒業してから免許証を受け取るまで

先に結論

卒業検定に受かったら、卒業証明書を持って住所地の運転免許試験場へ行きます。卒業証明書があれば、試験場での技能試験は免除になります。

卒業検定に受かると、ほっとしますよね。ただ、免許証を受け取るまでにはもう一歩、試験場での手続きがあります。

卒業証明書は1年以内に使う

指定教習所の卒業証明書があると、卒業検定を受けた日から1年が過ぎるまで、試験場での技能試験が免除されます。1年を過ぎると免除がなくなるので、早めに試験場へ行きましょう。

試験場での手続き(東京都の例)

警視庁の案内では、教習所を卒業した人が試験場に持っていくものは次のとおりです。

試験場に持っていくもの(警視庁の例)
  • 本籍が書かれた住民票の写し(交付から6か月以内)
  • 本人確認書類
  • 申請用写真(縦3センチ×横2.4センチ)
  • 卒業証明書

手数料は、東京都で運転免許証だけを持つ場合は4,200円です(受験料1,850円と免許証交付料2,350円)。マイナ免許証だけなら3,400円、2枚持つ場合は4,300円です。

ほかの道府県の手数料や持ち物は、住所地の試験場の案内で確かめてください。

試験場へ行く日の決め方

警視庁の案内では、二輪の試験の受験日は平日だけです。卒業した人の手続きの受付日も、住所地の試験場の案内で確かめておきましょう。

仕事をしている方は、卒業検定の日が決まった時点で、試験場へ行く休みも考えておくとスムーズです。

『卒業したらすぐ乗りたい』という方も多いですよね。卒業から試験場までの間を空けないように、休みの予定を先に押さえておきましょう。

学科試験が要る人・要らない人

警視庁は、普通免許などの第一種免許(原付・小型特殊を除く)や、普通二輪免許を持っている人は、大型二輪の学科試験が免除になると案内しています。二輪も車も持っていない方は、試験場で学科試験を受けます。

学科試験の合格基準は、90パーセント以上の成績です。卒業後の手続きは大型二輪の教習所卒業後の手続きで詳しく紹介しています。

教習所を卒業してから、試験場で免許証を受け取るまでの手続きの流れを示した図解

持っている免許で流れはどう変わる?

先に結論

流れそのものは同じですが、学科教習の量、技能教習の時限数、試験場での学科試験の有無が変わります。普通二輪を持っている方がいちばん短く、二輪も車もない方がいちばん長くなります。

『自分の場合はどのくらいの量になるの?』と気になりますよね。持っている免許ごとに、変わるところを並べました。

持っている免許学科教習MTの技能教習試験場の学科試験
何も持っていない(原付だけを含む)26時限36時限受ける
普通自動車免許など1時限31時限免除
普通二輪免許(MT)0時限12時限免除

例えばこんな場面

普通二輪を持っている方なら、学科教習はなく、技能教習もMTで12時限が最短です。教習所の中だけで完結する、短い教習になります。

車の免許だけを持っている方は、学科教習が1時限、MTの技能教習が31時限が最短です。二輪が初めてなので、最初の段階で重さに慣れる時間を多めに見ておくと安心です。

AT限定で取る場合

AT限定の大型二輪は、技能教習の時限数がMTより少なくなります。たとえば普通二輪(MT)を持っている方なら、ATの大型二輪は9時限が最短です。

ただ、AT限定の免許ではクラッチ操作のあるバイクには乗れません。『あとでMTにも乗りたくなるかも』と思う方は、入校前にどちらで取るかをよく考えておきましょう。

普通二輪を持っている方の教習は普通二輪ありで大型二輪を取るで紹介しています。

教習を受けながら考えておきたいこと

教習が進んでくると、『免許を取ったら、どの大型バイクに乗ろう』と考える時間も増えますよね。次の1台を考える時は、今のバイクのことも一緒に考えておくと段取りがスムーズです。

今乗っている普通二輪や、家で使っていないバイクがあるなら、いくらになるかを確かめておくと次の1台の資金が見えてきます。

バイク買取マッスル

大型に乗り換える前に、今のバイクがいくらになるか確かめてみませんか

今の普通二輪や乗らなくなったバイクがあるなら、バイク買取の無料査定サービスで今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

無料バイクの無料査定を申し込む

(バイク買取サービスの公式サイトに移動します)

大型二輪の教習でよくある相談

先に結論

よくある相談は「同じ教習所で車と大型二輪を同時に通えないと言われた」「久しぶりで一本橋から落ちてしまう」「普通二輪の教習で時間がかかった自分でも大丈夫か」です。どれも、自分のペースで段階を進めていけば大丈夫な場面が多いです。

ここでは、Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。

相談1 車と大型二輪を同じ教習所で同時に通えないと言われた

「同じ教習所で、普通自動車と大型二輪の教習を同時に受けられないと言われた。別々の教習所に通っても大丈夫か」という相談があります。

同時に受け付けるかどうかは、教習所ごとの決まりです。別々の教習所に通うこと自体は問題ありませんが、それぞれの期限と予約を管理する必要があります。

どちらの教習も9か月以内に終える決まりがあるので、2つの予定を1つのカレンダーにまとめておくと安心です。

相談2 久しぶりのバイクで、一本橋から時々落ちてしまう

「普通二輪を取ってから長くたって、久しぶりに大型二輪に挑戦している。一本橋から時々落ちてしまう」という相談もよく見かけます。

一本橋は、低速でバランスを取る課題です。目線を遠くに置き、ニーグリップで車体を安定させる基本に戻ると、落ちにくくなることがあります。

教官に「どこを見ればいいですか?」と聞いてみるのもおすすめです。リターンの方の準備はリターンライダーの準備でも紹介しています。

相談3 普通二輪の教習で時間がかかった自分が大型を取っていいのか

「普通二輪の教習で、決められた時限の倍以上かかった。そんな自分が大型二輪の免許を取っていいのか」という相談もあります。

教習の時限数は最短の数で、上達に合わせて延長される仕組みです。時間がかかったとしても、卒業検定の基準を満たして免許を取ったなら、そこに引け目を感じる必要はありません。

大事なのは、免許を取った後も無理をせず、少しずつ大型の車体に慣れていくことです。

よくある質問

大型二輪の教習に仮免許はありますか?

ありません。法令で仮免許が定められているのは大型・中型・準中型・普通の自動車だけで、二輪の教習は段階の終わりの「みきわめ」を受けて次へ進みます。

大型二輪の教習で路上教習はありますか?

二輪の教習は、教習所のコースの中で行われるのが一般的です。教習の内容は教習所の案内でも確かめてみてください。

卒業証明書はいつまで使えますか?

卒業検定を受けた日から1年が過ぎるまで、試験場での技能試験が免除されます。1年を過ぎると免除がなくなるので、早めに試験場で手続きをしましょう。

二輪の免許がなくても大型二輪の教習は受けられますか?

受けられます。大型二輪の受験資格は18歳以上で、免許の経歴は要りません。ただ、受け付けるかどうかは教習所ごとに違うので、申し込む前に確かめてください。

卒業検定の課題は何がありますか?

一本橋・スラローム・急制動・波状路などの課題を含むコースを走ります。波状路は大型二輪にだけある課題です。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪の教習は、入校・技能の2つの段階・卒業検定・試験場の手続きの順に進む
  • 二輪には仮免許がなく、段階の終わりに「みきわめ」を受けて進む
  • 技能教習の時限数は、持っている免許でMT12時限から36時限まで変わる
  • 卒業証明書は、卒業検定の日から1年以内に試験場で使う
  • 普通免許や普通二輪免許がある人は、試験場の学科試験が免除になる
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次