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大型二輪の教習を前に、『倒れたバイクを起こせなかったらどうしよう』と心配になっていませんか。重い車体を自分の力で扱えるのか、不安になりますよね。
結論から言うと、大型二輪の引き起こしは腕の力ではなく、足と腰を使うと起こしやすくなります。取り回しやセンタースタンドも同じで、体の使い方を知っておくと楽になるんです。
この記事を読めば、引き起こし・取り回し・センタースタンドのコツと、体の部位ごとのチェックリストが分かります。
大型二輪の引き起こしは教習の最初の壁
大型二輪の教習で最初に戸惑いやすいのが、車体の重さです。引き起こしや取り回しは、力の強さより体の使い方で差がつきやすい動きです。
教習が始まると、まずバイクに慣れるところから練習しますよね。その時に『こんなに重いの?』と驚く人が多いんです。
試験場の基準では、大型二輪の標準的な試験車は総排気量700cc以上で、車両重量200キロ以上とされています。普通二輪の試験車は車両重量140キロ以上なので、重さの差ははっきりしています。
| 比べる点 | 大型二輪の試験車 | 普通二輪の試験車 |
|---|---|---|
| 総排気量 | 700cc以上(AT限定は当分の間600cc以上) | 300cc以上 |
| 車両重量 | 200キロ以上 | 140キロ以上 |
警視庁の案内では、AT大型二輪の試験車は650ccのAT二輪車とされています。ATでもMTでも、扱う車体が大きく重いことは変わりません。
教習所で使う教習車も、こうした重さの大型バイクです。どんな車体なのかは大型二輪の教習車とはで紹介しています。
引き起こし・取り回し・センタースタンドの違い
この記事で扱う3つの動きを、先に分けておきましょう。どれもエンジンをかけずに、自分の体でバイクを動かす場面です。
| 動き | どんな場面か | 難しく感じる所 |
|---|---|---|
| 引き起こし | 倒れたバイクを起こす | 最初の数センチが持ち上がらない |
| 取り回し | エンジンをかけずに押して歩く | 傾いた時に支えきれない |
| センタースタンド | 車体を持ち上げてスタンドで立てる | 腕で持ち上げようとして上がらない |
扱いは教習所によって違う
知恵袋でも『引き起こしの事前の確認がない教習所はある?』という相談が見られるように、引き起こしをどの段階で練習するかは教習所によって違うようです。
心配な方は、入校前に「引き起こしはいつ練習しますか」と聞いておくと安心です。体格や力に不安がある時も、先に伝えておくと教え方を工夫してもらえることがありますよ。
引き起こしのコツは「腕でなく脚で押し上げる」
引き起こしは、腰を車体に当てて、脚の力で押し上げるのが基本です。腕は持ち上げるためではなく、ハンドルと車体を支えるために使います。
『腕の力がないから無理かも』と思っている方も多いはずです。でも実は、引き起こしで一番働くのは太ももとお尻の大きな筋肉なんです。
教習でよく教わる手順を、順番に見ていきましょう。

- ギアをローに入れて、起こしている途中で車体が転がらないようにする
- ハンドルを、倒れている側にいっぱいに切る
- 片手でハンドルのグリップ、もう片方の手で車体のつかめる所を持つ
- 腰を車体のシートに当て、膝を曲げて低い姿勢をとる
- 腕を伸ばしたまま、脚で後ろに押すようにして車体を起こす
- 起こしきったら反対側に倒れないよう、体で受け止める
手を添える場所や細かい手順は、教習車の形や教習所の教え方で少し違います。最初の教習で指導員に一度見せてもらうと、イメージがつかみやすくなります。
起こす前に確かめたいこと
バイクが倒れると、つい慌ててすぐに起こしたくなりますよね。でも、起こす前に一呼吸おいて、周りと車体の様子を見ておく方が安全です。
- エンジンが止まっているかを確かめる
- 周りに人や車がいないかを見る
- 自分の足元が滑りやすくないかを確かめる
- ギアがローに入っているかを確かめる
教習中に倒した時は、指導員の指示を待ってから起こすことも多いです。自分だけで慌てて起こそうとせず、声をかけてもらってから動くと落ち着いてできます。
最初の数センチが一番重い
倒れたバイクを起こす時、一番重いのは地面から持ち上げる最初の数センチです。半分くらいまで起き上がると、急に軽く感じるようになります。
最初の数センチで止まってしまう人は、腕で引っ張り上げようとしていることが多いです。腰を車体に密着させたまま、脚で地面を押す意識に変えてみてください。
例えばこんな場面です。
「起こそうとしても、少し浮いたところで止まってしまう」
「腰が車体から離れていませんか。シートにお尻をくっつけて、後ろに歩くように押してみましょう」
右に倒れた時と左に倒れた時
右側と左側のどちらに倒れたかで、立つ位置が変わります。どちらの場合も、車体の倒れていない側に回って起こすのではなく、倒れた側から腰を当てて起こすのが基本と教わることが多いです。
起こしきった時に勢いがつくと、反対側に倒してしまうことがあります。サイドスタンドの位置や、起こしたあとにブレーキをかける手順も、指導員に確かめておきましょう。
腰を丸めたまま腕で持ち上げようとすると、腰や手首を痛めやすくなります。背中はまっすぐにして、膝を曲げて低い位置から押し上げるようにしてみてください。
取り回しのコツは「車体を自分に寄せる」
取り回しは、車体を少し自分の側に寄せて、腰で支えるように押すと安定します。目線は足元でなく、進みたい先に向けます。
エンジンをかけずに押して歩く取り回しは、教習の始めや、バイクを駐輪場から出す時に何度も行う動きです。地味ですが、大型二輪で一番よく使う動きと言ってもいいかもしれませんね。
まっすぐ押して歩く
車体の左側に立ち、両手でハンドルを持ちます。車体をほんの少し自分の方へ傾けて、腰のあたりで軽く支えると安定しやすくなります。
止まりたい時は、右手で前のブレーキをかけます。押す時は腕で押すのではなく、体ごと前へ歩くようにすると疲れにくいですよ。
例えばこんな場面です。
「押しているうちに、車体がだんだん向こう側へ倒れそうになる」
「車体がまっすぐ立ちすぎています。ほんの少しだけ自分の方へ寄せて、腰で受け止めてみましょう」
- 車体を少し自分の側へ寄せているか
- 両手でハンドルを持ち、右手でブレーキをかけられるか
- 目線が足元でなく、進む先を向いているか
- 腕を突っ張らず、体ごと前に歩いているか
曲がる時・向きを変える時
曲がる時は、ハンドルを切る量を少しずつ増やしていきます。一度に大きく切ると、車体が急に傾いて支えきれなくなることがあるんです。
自分の側に曲がる時と、反対側に曲がる時では、車体の傾き方が変わります。反対側に曲がる時は、車体が自分から離れようとするので、特にゆっくり押してみてください。
坂道で押す時
坂道では、車体の重さが前後にかかります。上り坂は体を少し前に倒して押し、下り坂は前のブレーキで速度を調整しながら進みます。
教習所のコースに坂がある場合は、指導員と一緒に練習することもあります。公道に出てからも、駐車場の傾きで同じ場面に出会うので、ここで慣れておくと役立ちます。
教習と公道で取り回しを使う場面
取り回しは、教習所の中だけの動きではありません。公道に出てからの方が、むしろ使う場面は増えていきます。
| 場面 | 教習所で | 免許を取ったあと |
|---|---|---|
| 出し入れ | 教習車を車庫から出す | 自宅の駐輪場やガレージから出す |
| 向きを変える | コースの発着点で向きを直す | 狭い駐車場でUターンする |
| 坂道 | コースの坂で押す | 傾いた駐車場や道路の端で押す |
| 立てる | センタースタンドで止める | 整備や洗車の時にスタンドで立てる |
教習のうちに慣れておくと、大型バイクを買ったあとも『押すのが怖い』と感じにくくなります。ここは少し時間をかけて練習しておくと得をする動きですよ!

センタースタンドのコツは「体重をかけて引く」
センタースタンドは、スタンドを足で踏み込み、体重をかけながら車体を後ろに引くと上がりやすくなります。腕で持ち上げるのではありません。
『センタースタンドが一番苦手』という声もよく聞きますよね。実は、コツをつかむと一番力を使わない動きなんです。
- 車体の左側に立ち、左手でハンドルのグリップを持つ
- 右手で、車体の後ろ寄りのつかめる所を持つ
- 右足でスタンドを踏み、スタンドの足が両方とも地面についたのを確かめる
- 右足に体重を乗せていきながら、右手で車体を後ろ上へ引く
- 車体が上がったら、ゆっくり手を離して安定を確かめる
スタンドの足が片方しか地面についていないと、うまく上がりません。踏み込む前に、両方がついているかを足の感覚で確かめるのがポイントです。
上がらない時に見直したいこと
上がらない時は、体重が足に乗っていないことが多いです。スタンドの上に立つくらいのつもりで踏み込むと、車体がすっと持ち上がります。
右手で引く方向も大事です。真上に持ち上げるのではなく、後ろへ引く意識に変えるだけで、軽く感じることがありますよ。
センタースタンドを外す時
外す時は、上げる時よりも勢いがつきやすいので注意が必要です。車体の左側に立ってハンドルを持ち、車体を前へ押し出すようにしてスタンドから下ろします。
下ろした瞬間に車体が自分と反対側へ傾くことがあるので、右手で前のブレーキをかけられるようにしておきましょう。下ろしたあとは、車体を少し自分の側に寄せて受け止めると安定します。
サイドスタンドとの使い分け
普段の駐車では、サイドスタンドを使うことの方が多いかもしれません。サイドスタンドは車体を左に傾けて止めるので、地面が傾いていたり柔らかかったりすると、倒れる原因になることがあります。
| スタンド | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| サイドスタンド | 短い時間の駐車・平らな場所 | 地面の傾きや柔らかさ |
| センタースタンド | 長く止める時・整備や洗車 | 上げ下ろしの時の体の使い方 |
どちらを使う時も、止める場所の地面を一度見ておくのがコツです。
『体の使い方』で分けたチェックリスト
引き起こし・取り回し・センタースタンドは、足・腰・腕・目線の使い方が共通しています。うまくいかない時は、動きではなく体の部位で見直すと原因が見つかりやすくなります。
3つの動きを別々に覚えようとすると、頭がいっぱいになりますよね。そこで、体の部位ごとに見直す点をまとめました。

| 体の部位 | 引き起こし | 取り回し | センタースタンド |
|---|---|---|---|
| 足 | 膝を曲げて地面を押す | 体ごと前に歩く | スタンドに体重を乗せる |
| 腰 | シートに当てて押し上げる | 車体を軽く受け止める | 車体に近づけて立つ |
| 腕 | 伸ばして支えるだけ | ハンドル操作とブレーキ | 後ろへ引く方向をつくる |
| 目線 | 起こす先を見る | 進む先を見る | 車体の安定を確かめる |
表を見ると、腕は「持ち上げる」ためにはほとんど使っていないと分かりますね。力仕事に見える動きほど、腕に頼らない方が楽にできるんです。
- 腕で引っ張り上げようとしていないか
- 腰が車体から離れていないか
- 膝を伸ばしたまま、腰だけ曲げていないか
- 目線が足元に落ちていないか
- 一度に大きく動かそうとしていないか
力に自信がない人のための準備
『握力や体力が弱い』と心配な方もいるはずです。引き起こしは脚とお尻の筋肉を使うので、入校前に軽いスクワットなどで脚を動かしておくと、感覚がつかみやすくなるかもしれません。
ただ、無理なトレーニングで体を痛めては元も子もありません。教習では指導員が手順を一つずつ教えてくれるので、まずは手順を頭に入れておくだけでも十分です。
練習の順番を決めておく
3つの動きは、軽い順に慣れていくと覚えやすくなります。例えば、取り回しで車体の重さに慣れ、次にセンタースタンド、最後に引き起こしという順番です。
- 取り回しで、車体を寄せて支える感覚をつかむ
- センタースタンドで、体重を乗せる感覚をつかむ
- 引き起こしで、脚で押し上げる感覚をつかむ
実際にどの順番で練習するかは、教習所のカリキュラムによって違います。順番が違っても、体の使い方が共通していることを知っておくだけで、覚えやすさが変わってきます。
女性の方向けの話は女性が大型二輪免許を取る時に知っておきたいことでも紹介しています。
免許を取ったあとも取り回しは続く
引き起こしや取り回しは、教習が終わってからも毎日のように使う動きです。駐輪場の出し入れや、ガレージでの向き変えは、大型バイクに乗る限り続きます。
大型に乗り換える予定があるなら、今乗っているバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。
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よくある相談:大型二輪の引き起こし
知恵袋では「体力がないと大型二輪は無理?」「引き起こしができずにやめた人はいる?」「最初の教習は引き起こしから?」という相談がよく見られます。3つ取り上げます。
体力がないと大型二輪は取れない?
「大型二輪は引き起こしもあるし、体力がないと取るのは難しい?」という相談です。
引き起こしは、腕力より体の使い方で差が出やすい動きです。腰を当てて脚で押し上げる形がつかめれば、体格が大きくない人でも起こせることが多いですよ。
『自分は力がないから』と思い込んでしまうと、体が固くなって余計に起こしにくくなります。まずは手順どおりに一度やってみることが大事です。
それでも不安な方は、入校前に教習所へ相談してみてください。最初の教習で手順を丁寧に教えてもらえるかどうかも、教習所選びのポイントになります。
引き起こしができずに途中でやめた人はいる?
「引き起こしができず、途中で退校した人はいる?」という相談もあります。不安になって検索してしまう気持ち、よく分かります。
引き起こしでつまずいても、手順を変えて何度か練習するうちに起こせるようになる人は多いです。行き詰まった時は、『どこで止まっているか』を指導員に見てもらいましょう。
続けるか迷った時の考え方は、大型二輪免許は難しい?でも紹介しています。
最初の教習は引き起こしから?
「大型二輪の1番最初の時間は、やっぱり引き起こしをやるの?」という相談も見られます。
最初の教習で何をするかは、教習所の教え方によって違います。引き起こしや取り回し、センタースタンドを始めのうちに練習することが多いので、手順を頭に入れて臨むと落ち着けます。
いきなり大型を目指す方のつまずきやすい所は、いきなり大型二輪は難しい?で紹介しています。
小柄で握力に自信がない
「身長も体重も小さく、握力も弱い。大型二輪の引き起こしができるか心配」という相談もあります。
体格が小さい方ほど、腰を車体に当てて脚で押す形が大事になります。握力はハンドルを支えるのに使うくらいなので、握力の数字だけで向き不向きは決まりません!
不安が大きい時は、教習所の見学や入校の相談の時に、教習車にまたがったり押したりさせてもらえるか聞いてみてください。実際に触ってみると、思っていたより動かせると感じる人もいます。
よくある質問
大型二輪の引き起こしは、腕の力が必要ですか?
腕の力より、脚とお尻の力を使う動きです。腰を車体に当てて、膝を曲げた低い姿勢から脚で押し上げると起こしやすくなります。
引き起こしは、教習のどの段階で練習しますか?
教習所の教え方によって違いますが、教習の始めの方で取り回しやセンタースタンドと一緒に練習することが多いです。心配な方は入校前に聞いておくと安心です。
センタースタンドが上がりません。どうすればいいですか?
スタンドの足が両方地面についているかを確かめてから、スタンドに体重を乗せるように踏み込み、車体を後ろへ引いてみてください。腕で真上に持ち上げようとすると上がりにくくなります。
教習でバイクを倒してしまったら、どうすればいいですか?
慌てずにエンジンが止まっているかと周りの安全を確かめ、指導員の指示に従って起こしてください。教習で倒すことは珍しくないので、落ち着いて手順どおりに動けば大丈夫です。
取り回しで車体が傾くと怖いです。
車体を少し自分の側に寄せて、腰で軽く受け止めるように押すと安定しやすくなります。ハンドルを一度に大きく切らないことも大事です。
まとめ
- 大型二輪の試験車は車両重量200キロ以上。最初は重さに驚く人が多い
- 引き起こしは、腰を車体に当てて脚で押し上げる。腕は支えるだけ
- 取り回しは、車体を自分に寄せて目線は進む先へ
- センタースタンドは、スタンドに体重を乗せて車体を後ろへ引く
- うまくいかない時は、足・腰・腕・目線の体の使い方で見直す





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