普通免許ありで大型二輪を取る|学科が短くなる所と流れ

普通免許ありで大型二輪を取る時に学科が短くなる所と教習の流れを紹介する記事のアイキャッチ

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車の免許は持っているけれど、バイクの免許はまだない。そんな時に『普通免許があれば、大型二輪も少しは楽になる?』と気になりますよね。

結論から言うと、大型二輪を普通免許ありで取る場合、学科教習は1時限まで短くなります。ただ、技能教習は最短31時限あり、ここは車の免許があっても大きくは減らないんです。

この記事では、短くなる所と短くならない所を分けて、直接大型二輪を取るか普通二輪を挟むかの考え方と流れを紹介します。

目次

普通免許ありで、大型二輪は取れる?

先に結論

普通免許を持っていれば、普通二輪を持っていなくても大型二輪の教習を受けられます。大型二輪の受験資格は18歳以上で、免許の経歴は必要ありません。

『大型二輪は、普通二輪を取ってからでないと受けられない』と聞いたことがある方も多いはずです。実は、法令の上ではそんな決まりはないんです。

警視庁の案内でも、大型二輪の受験資格は18歳以上とされ、「免許経歴は必要ありません」と書かれています。普通自動車免許だけを持っている人も、大型二輪を目指せます。

今持っている免許大型二輪(MT)の技能学科
何も持っていない(原付だけも含む)36時限26時限
普通免許など車の免許31時限1時限
普通二輪(MT)12時限0時限

表の「車の免許」には、普通免許のほか、準中型・中型・大型の免許も入ります。大型二輪免許の中型免許あり、という人も同じ行です。

1時限は50分で、表の数は最短です。上達の様子によって延びることがあります。

AT大型二輪を選ぶ場合

ATの大型バイクだけに乗るつもりなら、AT大型二輪という選び方もあります。普通免許ありなら、技能は最短24時限、学科は1時限です。

AT大型二輪では、AT以外の二輪車は運転できません。乗りたいバイクがMTなら、最初からMTの大型二輪を選んでおきましょう。

あとからMTにも乗りたくなった時は、限定解除の教習を受けることになります。AT大型二輪からMTの大型二輪への限定解除を、技能8時限と案内している教習所もあります。くわしくはAT限定大型二輪の限定解除で紹介しています。

車の免許がAT限定でも

AT限定の普通免許も「普通免許」です。ただ、念のため入校前に教習所の案内で、自分の免許がどの行に入るかを確かめておくと安心です。

大型免許と大型二輪免許は別の免許

『大型免許を持っていれば、大型バイクも乗れる?』と思う方もいますよね。名前は似ていますが、大型免許はトラックなどの大型自動車の免許で、大型二輪とは別物なんです。

大型免許を持っている人も、大型二輪の教習では「車の免許あり」の行に入ります。違いは大型免許と大型二輪免許の違いで詳しく紹介しています。

車の免許で短くなる所、短くならない所

ここが分かれ目

普通免許で短くなるのは、交通ルールを学ぶ学科です。バイクを操る技能は、車の運転とは別の技術なので、短くなるのは5時限だけです。

普通免許から大型二輪免許を目指す時、いちばん大きいのは学科の差です。何も持っていない人は26時限あるのに、普通免許持ちの大型二輪では1時限で済みます。

一方で技能は、何も持っていない人の36時限に対して31時限です。車の運転に慣れていても、クラッチやブレーキを手と足で別々に操るバイクの操作は、一から覚えることになります。

普通免許ありで大型二輪を取る時に、学科で短くなる所と技能で短くならない所を分けて示した図解
項目何も持っていない人普通免許ありの人
学科教習26時限1時限
応急救護処置の教習3時限(学科の中で行う)なし
技能教習(第一段階)16時限14時限
技能教習(第二段階)20時限17時限
一発試験の学科試験あり免除(東京都の案内)

二輪の学科教習では、普通自動車や普通二輪を運転できる免許を持っていない人だけ、応急救護処置の教習を3時限行う決まりです。普通免許持ちの人は、ここも含まれません。

技能で生きる車の経験

とはいえ、車の経験がまったく役に立たないわけではありません。交差点での安全確認や、標識の読み方、合図の出し方は、すでに体に入っていますよね。

例えばこんな場面です。教習のコースで右折する時、車で身についた確認の順番がそのまま使えます。『ルールを思い出しながら走る』ことがないので、操作に集中できるんです。

車とバイクで、操作はここまで違う

普通自動車と大型二輪では、同じ「アクセル・ブレーキ・クラッチ」でも、使う手足がまったく違います。車の感覚のまま乗ると戸惑うのは自然なことです。

操作普通自動車(MT)大型二輪(MT)
アクセル右足右手
クラッチ左足左手
ギア左手左足
ブレーキ右足右手で前輪・右足で後輪
止まっている時車体は自分で立っている自分の足と体で支える

例えばギアは、車では手で変えますが、バイクでは足で変えます。最初の数時限は『あれ、今どっちだっけ』と頭の中で確かめながら操作する人も多いんです。

技能で一から覚えること

一方で、バイクならではの操作は一から練習します。車の免許があっても、ここは同じスタートラインです。

普通免許持ちでも一から覚えること
  • 車体の取り回しと引き起こし
  • クラッチとギアの操作(MTの場合)
  • 前後のブレーキを別々に使うこと
  • 一本橋やスラロームなどの低速のバランス
  • 波状路での立ち姿勢

特に大型二輪では、一本橋を10秒以上かけて渡る課題や、大型二輪だけの波状路があります。車では使わない体の使い方なので、焦らず慣れていきましょう。

直接大型か、普通二輪を挟むか

判定のポイント

普通免許ありの人は、直接大型二輪を取る道と、普通二輪を取ってから大型二輪へ上げる道の2つから選べます。時限数だけでなく、手続きの回数や乗りたいバイクで考えると決めやすくなります。

『いきなり大型は不安だから、まず普通二輪から』と考える方も多いですよね。2つの道を、時限数で並べてみましょう。

ルート技能教習の合計(最短)学科教習卒業検定・試験場の手続き
直接大型二輪(MT)31時限1時限1回
普通二輪(MT)を挟んで大型二輪(MT)17時限+12時限=29時限1時限2回

時限数だけ見ると、普通二輪を挟んだ方が2時限少ない計算です。ただ、入校の手続きや卒業検定、試験場での手続きが2回ずつになります。

費用も、入所金や検定料が2回かかるぶん、合計が直接大型より高くなる教習所の例があります。費用の比べ方は普通免許ありの大型二輪免許の費用で詳しく紹介しています。

普通免許ありの人が直接大型二輪を取るか、普通二輪を挟むかを、乗りたいバイクや通える期間で判定する図解

普通二輪を挟むと、二人乗りの条件にも関わる

普通二輪を挟む道には、時限数とは別のよさもあります。それは、普通二輪の免許の期間が、大型二輪の二人乗りの条件に数えられることです。

一般道では、大型二輪を取ってから1年たっていなくても、普通二輪の免許を通算1年以上持っていれば二人乗りができます。高速道路でも、20歳以上で普通二輪を通算3年以上持っていれば同じ考え方です。

『大型を取ったら、すぐに家族を後ろに乗せたい』という人は、この点も判断に入れてみてください。

判定表で自分のルートを決める

どちらが向いているかは、乗りたいバイクと、通える期間で考えるのがおすすめです。

あなたの状況向いているルート理由
乗りたいバイクが大型と決まっている直接大型二輪手続きが1回で済む
まとまった期間で一気に通える直接大型二輪9か月以内に31時限を終えやすい
まず250ccくらいで公道に慣れたい普通二輪を挟む普通二輪の免許で先に乗り始められる
重い車体に自信がない普通二輪を挟む軽い車体で基本を身につけてから上げられる
仕事が忙しく、間が空きやすい普通二輪を挟む1回の教習期間が短く、区切りをつけやすい

ここで、よくある2つの場面を考えてみましょう。

1つ目は、休日にツーリングへ行く仲間がいて、乗りたい大型バイクも決まっている場面です。この場合は、直接大型二輪を取る方が、免許を取ってすぐ仲間と同じバイクで走れます。

2つ目は、通勤や買い物で気軽に乗りたいけれど、いずれ大型にも興味がある場面です。この場合は、普通二輪で日常に慣れてから上げる方が、無理なく続けやすいでしょう。

例えば、『いつかは大型、でも最初は近所を走れれば十分』という人は、普通二輪から始めても遠回りにはなりません。逆に、乗りたい大型バイクが決まっている人は、直接大型の方が気持ちも途中で切れにくいですよね。

いきなり大型二輪を目指す時の考え方はいきなり大型二輪は取れる?で、普通二輪を挟んだあとの流れは普通二輪ありで大型二輪を取るで紹介しています。

普通免許ありで大型二輪を取る流れ

流れは5ステップ

入校、第一段階、第二段階、卒業検定、試験場での手続きの順に進みます。学科は1時限なので、ほとんどの時間は技能教習です。

普通自動車免許を取った時のことを思い出すと、流れのイメージがつかみやすいと思います。大きな違いは、二輪には仮免許がないことです。

普通免許ありの大型二輪の流れ
  1. 教習所に入校の手続きをする(持ち物は教習所の案内で確認)
  2. 第一段階の技能教習を受ける(最短14時限)
  3. 第二段階の技能教習と、学科教習1時限を受ける(技能は最短17時限)
  4. 卒業検定に合格して卒業証明書を受け取る
  5. 住所地の運転免許試験場で手続きをして免許証を受け取る

学科教習の1時限が、どの段階で入るかは教習所によって違います。入校の時に予定表を見せてもらいましょう。

普通免許ありで大型二輪を取る時の、入校から免許証を受け取るまでの流れを5つのステップで示した図解

1日に受けられる時限には上限がある

法令では、1日の技能教習は原則3時限まで、第一段階は2時限までです。第一段階が最短14時限なので、第一段階だけでも最短で7日ほどかかる計算になります。

教習は9か月以内に終える決まりがあります。間が空きすぎないように、通える曜日を先に決めておくと安心です。

詳しい流れは大型二輪の教習の流れで紹介しています。

通う前に用意しておきたいこと

車の教習と違い、二輪の教習では服装や装備の決まりがあります。初日に慌てないよう、教習所の案内を先に読んでおきましょう。

入校前に確かめておくこと
  • 長袖・長ズボン・くるぶしが隠れる靴など服装の決まり
  • ヘルメットやグローブを借りられるか、持参か
  • 平日夜や土日の予約の取りやすさ
  • 延長した時の料金や保証の有無

服装と持ち物は大型二輪の教習の服装と持ち物で詳しく紹介しています。

合宿で取る場合

合宿免許の申込サイトでは、普通車の免許ありで大型二輪の最短日数を「13泊14日」や「14日間」と案内しています。まとまった休みが取れる人は、合宿も選択肢になります。

卒業後の手続き

卒業証明書は、技能検定を受けた日から1年を過ぎると、試験場での技能試験の免除が受けられなくなります。卒業したら早めに試験場へ行きましょう。

東京都の例では、指定教習所を卒業した人の手数料は、運転免許証のみで4,200円です。ほかの道府県の額は、住所地の試験場で確認してみてください。

大型二輪を取ったら、次は乗る1台の資金も気になりますよね。家に使っていない原付やバイクがあるなら、今いくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算の足しになります。

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車の免許がある人ほど気をつけたいこと

車の感覚との違い

車の運転に慣れている人ほど、バイクでも同じ感覚で動いてしまうことがあります。二輪ならではのルールや体の使い方は、別物として覚えておきましょう。

普通免許を持っている人は、道路を走ること自体には慣れていますよね。だからこそ、気をつけたい所があるんです。

よくある失敗

車の感覚でブレーキを強く踏むように、バイクでも前後のブレーキを一気にかけてしまうことがあります。教習の急制動では、車輪をロックさせずに止まることが求められます。

最初の数時限は体が疲れやすい

車の運転は座ったままですが、バイクは全身を使います。大型の車体を支えたり、ニーグリップでタンクをはさんだりするので、慣れないうちは腕や太ももが疲れやすいんです。

1日に詰め込みすぎず、体の様子を見ながら予約を入れるのも一つの方法です。疲れて集中が切れると、課題のミスにもつながりやすくなります。

二人乗りには期間の決まりがある

大型二輪を取ってすぐに、誰かを乗せて走れるわけではありません。一般道では、大型二輪の免許を受けていた期間が通算1年に達しないと、二人乗りはできません。

高速道路では、20歳以上で、大型二輪の免許の期間が通算3年以上などの条件があります。車の免許の期間は、ここには数えられません。くわしくは大型二輪で二人乗りはいつから?で紹介しています。

初心運転者期間もある

車の免許を持っていても、大型二輪の免許を受けた日から通算1年は、大型二輪の初心運転者期間です。この間の違反が基準に当てはまると、再試験の対象になります。

『車は何年も乗っているのに』と思うかもしれません。ただ、免許の種類ごとに数えるものなので、最初の1年は特に丁寧に走りましょう。

普通免許ありの大型二輪で、よくある相談

相談は「何時間」と「本当に取れるか」

車の免許を持っている人からは、教習が何時間あるか、普通二輪なしで本当に取れるのか、という相談がよく見られます。

Yahoo!知恵袋などで多かった相談を、3つ紹介します。

第一段階は何時間?筆記試験はある?

「普通四輪の免許を持っている。大型二輪の第一段階は何時間で、筆記試験はある?」という相談です。

普通免許持ちの大型二輪では、第一段階の技能教習は最短14時限です。学科教習は1時限で、教習所を卒業すれば、試験場での技能試験は免除されます。

『車の時みたいに、学科の勉強をし直すの?』と心配な方もいますよね。教習所での学科は1時限だけなので、勉強の負担はかなり軽くなります。

試験場で受ける学科試験の扱いは、住所地の試験場の案内で確かめてみてください。なお、東京都の一発試験の案内では、普通免許を持っている人は学科試験が免除されると書かれています。

普通二輪を取らないと、大型二輪は取れない?

「大型二輪は、普通二輪を取ってからでないと取れないの?」という相談もとても多いです。

結論から言うと、取れます。普通免許持ちで大型二輪を目指す人は、教習時限の表にきちんと行があります。

ただ、教習所によっては、普通二輪を持っていない人の大型二輪の料金を載せていない所もあります。入校できるかは、先に問い合わせておくと確実です。

問い合わせる時は「普通免許だけ持っています。大型二輪のMTから入校できますか?」と聞くと話が早いです。

大型二輪を取ったら、免許証には何と書かれる?

「大型二輪を取ったら、免許証には大型二輪と普通二輪の両方が書かれるの?」という質問もあります。

免許証では、大型自動二輪車免許は「大自二」、普通自動二輪車免許は「普自二」という略語で表されます。大型二輪の免許では普通自動二輪車も運転できるので、普通二輪のバイクにも乗れます。見方は大型二輪の免許証の見方で紹介しています。

よくある質問

普通免許ありで大型二輪を取ると、学科は何時限ですか?

普通免許など車の免許を持っている場合、大型二輪の学科教習は1時限です。何も持っていない人の26時限と比べて、大きく短くなります。

普通免許ありの大型二輪の技能教習は何時限ですか?

MTの大型二輪は最短31時限、AT大型二輪は最短24時限です。1時限は50分で、上達の様子によって延びることがあります。

中型免許や準中型免許でも同じですか?

教習時限の表では、普通免許のほか準中型・中型・大型の免許も同じ行に入ります。大型二輪の学科は1時限、技能は最短31時限です。

普通免許ありなら、大型二輪の一発試験は受けやすいですか?

東京都の案内では、普通免許など第一種免許を持っている人は大型二輪の学科試験が免除されます。ただ、技能試験は大型二輪の基準で受け、合格後には取得時講習も必要です。教習所との違いを比べてから決めてみてください。

普通免許と大型二輪を同時に取れますか?

教習所によって、同時に通えるかどうかや組み方は違います。入校前に教習所へ相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 普通免許ありなら、普通二輪がなくても大型二輪の教習を受けられる
  • 短くなるのは学科で、26時限が1時限になる
  • 技能は最短31時限で、車の免許があっても5時限しか短くならない
  • 直接大型か普通二輪を挟むかは、乗りたいバイクと通える期間で決める
  • 二人乗りや初心運転者期間は、車の免許の期間とは別に数える
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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