大型二輪免許とは|取れる年齢・種類・取り方の全体像

大型二輪免許の取れる年齢・種類・取り方の全体像を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・各都道府県警察などの公式情報や読者の声を調べて独自に執筆しています。教習の時限数・手数料・法令は改定されることがあるため、最新の公式案内で確認してください。本ページにはプロモーションが含まれます。

『大型二輪免許って、何歳から取れるの?』『普通二輪を持っていないと取れないのかな』と、最初の一歩で迷っている方も多いですよね。バイクの免許は種類が多く、どこから調べればいいか分かりにくいものです。

結論から言うと、大型二輪免許は18歳以上なら、ほかの免許がなくても取れます。ただし、今持っている免許によって教習の時限数が大きく変わるので、自分の出発点を知ることがいちばんの近道です。

この記事を読めば、大型二輪免許の範囲と受験資格、種類、出発点ごとの最短ルートまでが分かります。

目次

大型二輪免許とは?400ccを超えるバイクを運転するための免許

先に結論

大型二輪免許(正式には大型自動二輪車免許)は、総排気量400ccを超えるバイクを運転するための免許です。排気量の上限はなく、普通二輪や原付も運転できます。

バイクの大型二輪免許は、二輪の免許の中でいちばん上の免許です。「自動大型二輪免許」「大型自動二輪免許」と呼ばれることもありますが、どれも同じ免許のことなんです。

大型二輪そのものがどんなバイクかは大型二輪とはで紹介しています。ここでは、免許の中身に絞って見ていきますね。

大型二輪の免許で運転できる車

大阪府警の案内では、大型二輪免許で運転できるのは次の車です。

運転できる運転できない
大型自動二輪車(400cc超)普通自動車(四輪)
普通自動二輪車(400cc以下)大型・中型などの四輪
小型特殊自動車
原動機付自転車(原付)

『大型二輪を持っていれば車も運転できる?』と聞かれることがありますが、四輪は運転できません。車も運転したい時は、別に普通免許などを取ることになります。

バイクの免許の中での位置づけ

バイク免許には、大型二輪のほかにも普通二輪や小型限定などがあります。運転できる排気量で並べると、大型二輪がいちばん広い範囲をカバーしているのが分かりますよね。

バイク免許運転できる二輪の排気量受験できる年齢
原付免許原付(50cc以下など)16歳以上
小型限定普通二輪免許125cc以下16歳以上
普通二輪免許400cc以下16歳以上
大型二輪免許上限なし18歳以上

普通二輪を持っている人が大型二輪を取ると、運転できる範囲が400cc以下から上限なしに広がります。持っている車の免許はそのまま使えるので、「車の免許と大型二輪免許の2つ持ち」という方も多いです。

大型二輪免許の受験資格

大型二輪免許の受験資格で、まず確かめたいのは年齢です。警視庁の案内では、大型二輪は18歳以上で受験でき、免許経歴は要りません。

項目基準
年齢18歳以上
免許経歴不要(ほかの免許がなくても受験できる)
視力両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上(眼鏡・コンタクト可)
色の見分け赤色・青色・黄色の識別ができる
聴力検査警視庁では二輪免許では行わない

一眼の視力が0.3に満たない場合でも、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上なら基準を満たします。気になる方は、受験する試験場の案内で確かめておきましょう。

補足

四輪の大型免許などで行う深視力の検査は、二輪免許では対象になっていません。

大型二輪免許の種類はMTとAT限定

先に結論

大型二輪免許には、クラッチ付きのバイクにも乗れるMT(限定なし)と、ATの二輪車だけに乗れるAT限定があります。AT限定も、今は排気量の上限がありません。

AT限定の大型二輪は、以前は650cc以下という条件付きでした。2019年12月1日にこの上限がなくなり、それより前に取った人も自動的に制限なしの扱いになっています。

MT(限定なし)
  • クラッチ付きのバイクもATのバイクも乗れる
  • 乗れるバイクの幅がいちばん広い
  • 教習の時限数が多め
AT限定
  • クラッチ操作のないATの二輪車だけに乗れる
  • 排気量の上限はない
  • 教習の時限数が少なめ

迷っている方は、乗りたいバイクにクラッチレバーがあるかを見てみてください。例えば「スクーターの大型に乗りたいだけ」ならAT限定も候補ですし、「いろいろ乗ってみたい」ならMTが向いています。

AT限定の試験ではどんなバイクを使う?

AT限定大型二輪の技能試験は、当分の間、総排気量600cc以上の大型二輪を使うと決められています。MTの大型二輪は700cc以上です。

警視庁の試験では、AT大型二輪の試験車に650ccのAT二輪車を使うと案内しています。『AT限定なら小さめのバイクで練習できる』というわけではないので、重さに慣れる気持ちで教習に臨んでみてください。

後からAT限定を外したくなったら、限定解除の教習を受けることになります。ある合宿免許の申込サイトでは、AT大型二輪から大型二輪への限定解除を技能8時限と案内しています。

今持っている免許で、最短ルートはこう変わる

この章のポイント

大型二輪免許の教習時限数は、持っている免許によって技能9時限から36時限まで変わります。まずは自分の出発点を表で探してみてください。

実は、同じ大型二輪免許でも、スタート地点が違うと通う日数はまったく変わります。『自分はどれくらいかかるの?』を知るには、今の免許から考えるのがいちばん早いんです。

今持っている免許ごとに、大型二輪免許までの教習時限数と最短ルートを示した図解

出発点ごとの教習時限数

指定教習所の時限数は、道路交通法施行規則の別表で決まっています。1時限は50分で、表の数字は最短です。

今持っている免許大型二輪MT 技能AT限定大型二輪 技能学科
免許なし・原付だけ36時限29時限26時限
普通免許など(四輪)31時限24時限1時限
普通二輪(MT)12時限9時限0時限
AT限定普通二輪16時限10時限0時限
小型限定普通二輪20時限17時限0時限
AT小型限定普通二輪24時限18時限0時限

原付免許だけを持っている人は、この表では「免許なし」と同じ扱いです。原付を長く乗っていても、教習の時限数は減らないので気をつけておきましょう。

出発点別の最短ルート判定表

あなたの出発点おすすめの進み方ひとこと
普通二輪を持っているそのまま大型二輪の教習へ技能12時限で学科なし
車の免許だけ持っている大型二輪へ直行か、普通二輪を挟む学科は1時限で済む
免許を何も持っていない普通二輪から段階を踏むのも手学科26時限が必要
小型限定・AT限定を持っている大型二輪の教習へ時限数は表で確かめる
一発試験も考えたい運転経験と練習の場がある人向け不合格のたびに費用がかかる

例えば、車の免許を持っている社会人なら、大型二輪へ直行すると技能31時限です。一方で普通二輪を先に取ると、そこから大型までは12時限なので、2回に分けて少しずつ慣れていく考え方もあります。

例えばこんな場面で考える

平日の夜しか通えない社会人の場合は、1回に受けられる時限が少なくなりがちです。普通二輪を持っているなら技能12時限なので、週に何回通えるかを数えると、だいたいの期間が見えてきます。

学生で長い休みがある場合は、合宿という選び方もあります。免許なしから大型二輪を目指すなら、学科26時限もあるので、休みの長さと合わせて考えておくと安心です。

久しぶりにバイクに戻りたい方で、車の免許だけを持っている場合は、技能31時限・学科1時限です。「昔は乗っていたから」「でも教習の時限数は今持っている免許で決まりますよ」というやり取りになりやすいので、まずは免許証の種類の欄を見てみてください。

普通二輪を持っている方の教習の流れは普通二輪ありで大型二輪を取るで、普通二輪なしで目指す時の考え方はいきなり大型二輪は取れる?で詳しく紹介しています。

よくある失敗

時限数だけを見て「すぐ取れる」と思い込むと、予約が取れずに日数が延びることもあります。技能教習は原則1日3時限まで(最初の段階は2時限まで)なので、通える曜日も一緒に考えておきましょう。

大型二輪免許の取り方は3つのルート

先に結論

大型二輪免許の取り方は、教習所に通う・合宿で取る・試験場で直接受ける(一発試験)の3つです。多くの人は教習所か合宿を選びます。

教習所を卒業すると、卒業証明書で試験場の技能試験が免除されます。卒業証明書は、技能検定を受けた日から1年を過ぎない間有効です。

教習所で取る時の流れ
  1. 教習所に入校の手続きをする
  2. 技能教習(必要な人は学科教習も)を受ける
  3. 卒業検定に合格する
  4. 住所地の運転免許試験場で適性試験を受け、免許証の交付を受ける

教習は入校から9か月以内に終える決まりです。二輪免許には仮免許がないので、四輪のような仮免許の試験はありません。

卒業した後、試験場に持っていくもの

教習所を卒業したら、住所地の運転免許試験場で免許の交付を受けます。警視庁の案内では、新しく免許を取る人は次のような書類を持っていきます。

  • 本籍が書かれた住民票の写し(交付から6か月以内)
  • 本人確認書類
  • 申請用の写真(縦3cm×横2.4cm)
  • 教習所の卒業証明書

手数料は、東京都の例で従来の運転免許証のみなら4,200円、マイナ免許証のみなら3,400円、2枚持ちなら4,300円です。ほかの道府県の額は、住所地の試験場の案内で確かめておきましょう。

3つのルートの比べ方

ルート向いている人気をつけたいこと
教習所に通う仕事や学校と両立したい人予約の取りやすさで日数が変わる
合宿で取るまとまった休みが取れる人期間中は教習所の近くで生活する
一発試験運転経験があり練習の場がある人取得時講習も別に受ける

合宿の場合、ある合宿免許の申込サイトでは、大型二輪の最短日数を普通二輪免許所持で6日間、普通免許所持で14日間、所持免許なしで16日間と案内しています。合宿の日数や生活の様子は大型二輪の合宿免許で紹介しています。

一発試験では、普通免許や普通二輪免許を持っている人は学科試験が免除されます。合格後は取得時講習を受ける必要があり、東京都の例では大型二輪の講習料が18,450円です。

警視庁の場合、一発試験の受験日は平日のみで、技能試験の予約は適性試験に合格した後にします。直接受験の手数料は、東京都の例で従来の運転免許証のみなら6,900円で、落ちるたびに受験料と試験車使用料がかかります。

3つのルートの細かな違いは大型二輪免許の取り方にまとめています。

費用の考え方

教習所の料金は、地域・時期・持っている免許で変わります。公的な料金の統計はないので、ここでは公開されている例を紹介しますね。

持っている免許ある教習所の大型二輪MTの料金(税込)
普通二輪MT94,600円
普通免許など172,700円
免許なし264,000円

これは、ある教習所が公開している料金(2026年10月閲覧時点)です。延長教習や再検定の料金は別にかかると案内されています。

教習所を卒業した後、試験場で免許を受ける時の手数料は、東京都の例で4,200円(従来の運転免許証のみの場合)です。費用の内訳は大型二輪免許の費用で詳しく紹介しています。

費用を見る時に確かめたいこと

料金表を見比べる時のチェック
  • 自分の持っている免許の欄の料金を見ている
  • MTとAT限定のどちらの料金かを確かめた
  • 延長教習・再検定の料金がいくらかを確かめた
  • 料金がいつ時点のものかを確かめた
  • 試験場の手数料が別にかかることを入れて考えた

例えば、同じ「大型二輪」の料金表でも、普通二輪ありの欄と免許なしの欄では、時限数が3倍ほど違います。自分の欄を見ずに比べると、『この教習所は高い』と誤解しやすいので気をつけてみてください。

大型二輪免許についてよくある相談

この章で取り上げる相談

知恵袋などでよく見かける相談から、大型二輪免許を取る前の迷いに近いものを3つ選びました。

相談1 17歳だけど、18歳になったらすぐ取れる?

「来年18歳になるので、大型二輪免許を取りたい」という高校生からの相談です。大型二輪は18歳以上で受験できるので、誕生日を迎えれば受験資格を満たします。

ただ、教習所に入校できる時期や、学校の決まりは人によって違います。入校の時期は教習所に、学校のルールは学校に、それぞれ確かめておくと安心ですよ。

相談2 入校前に取り回しや引き起こしができる必要がある?

「普通二輪は持っているけれど、入校前に大型の取り回しや引き起こしができることを条件にされた」という相談もあります。入校の条件をどうするかは、教習所ごとに違います。

『自分の力で起こせなかったらどうしよう』と不安になりますよね。気になる時は、入校前に教習所へ問い合わせて、体験や説明の機会があるか聞いてみてください。

大型二輪の教習車は重さがあるので、取り回しや引き起こしに不安を感じる方は少なくありません。教習では、倒れたバイクの起こし方や押して歩く練習から始まるのが一般的なので、最初からうまくできなくても大丈夫です。

コツや練習のしかたは、教習所の指導員に遠慮なく聞いてみてください。「腕の力だけで起こそうとしていませんか」と、体の使い方を教えてもらえることもありますよ。

相談3 免許なしで大型二輪の合宿、この料金は普通?

「普通二輪を持っていない状態で、夏の大型二輪の合宿が高く感じる」という相談です。ある合宿免許の申込サイトでは、所持免許なしの大型二輪の料金目安を20万円台後半から30万円台と案内しています(2026年10月閲覧時点)。

普通二輪を持っている場合の目安は10万円台から10万円台後半、普通免許所持なら20万円台から20万円台後半と、同じサイトで案内されています。持っている免許で大きく変わるので、比べる時は同じ条件の欄を見てみてください。

合宿は時期や教習所で料金の幅が大きいと案内されています。同じ教習所でも、時期をずらすと変わることがあるので、いくつかの時期で見比べてみるのがおすすめです。

相談を読む時のポイント

ネットの回答は、書いた人の地域や時期によって前提が違います。年齢・時限数・手数料は、教習所や警察の公式案内で確かめておきましょう。

大型二輪免許を取った後に知っておきたいこと

先に結論

免許を取った後も、二人乗りの期間や初心運転者期間など、知っておきたい決まりがあります。取る前に知っておくと、乗り始めの計画が立てやすくなります。

『取ったらすぐ友だちを乗せて走りたい』と考えている方もいますよね。ただ、二人乗りには免許を持っていた期間の条件があるんです。

取った後に確かめたい決まり
  • 一般道の二人乗りは、大型二輪免許を受けて通算1年から
  • 普通二輪免許を今も持ち、その期間が通算1年以上なら、大型二輪を取った直後でも一般道で二人乗りできる
  • 高速道路の二人乗りは、20歳以上で通算3年以上など
  • 免許を受けて通算1年までは初心運転者期間
  • 二輪車には初心者マークの表示義務の規定がない
大型二輪免許を取った後に知っておきたい二人乗りの条件と初心運転者期間をまとめた図解

初心運転者期間に一定の違反をすると、再試験の対象になります。慣れないうちは無理をせず、余裕のある走り方を心がけておきましょう。

高速道路の速度と車検のこと

高速自動車国道の本線車道の法定最高速度は、大型自動二輪車も時速100キロメートルです。標識で別の速度が決められている区間は、その標識に従います。

また、大型二輪のバイクは250ccを超える小型二輪車にあたるので、車検があります。自動車検査証の有効期間は初回3年、2回目以降は2年です。

乗り換えと今のバイクの扱いも考えておく

大型二輪を取ると、次に乗るバイク選びが始まりますよね。今乗っている普通二輪や、家で使っていないバイクをどうするかも、このタイミングで考える方が多いです。

大型に乗り換えるなら、今のバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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今の普通二輪や乗らなくなったバイクがあるなら、バイク買取の無料査定サービスで今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

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よくある質問

大型二輪免許は何歳から取れますか?

18歳以上で受験できます。普通二輪などの免許を先に持っている必要はありません。

大型二輪免許の資格に、普通二輪は必要ですか?

必要ありません。免許なしでも受験できます。ただし、普通二輪を持っていると技能12時限・学科なしで済み、免許なしの技能36時限・学科26時限より教習がぐっと短くなります。

大型二輪免許で車は運転できますか?

運転できません。大型二輪免許で運転できるのは、大型自動二輪車・普通自動二輪車・小型特殊自動車・原付です。車を運転するには普通免許などが必要です。

原付免許を持っていると教習は短くなりますか?

大型二輪の教習時限数では、原付免許だけの人は免許なしと同じ扱いです。技能36時限・学科26時限からのスタートになります。

教習はいつまでに終えればいいですか?

教習は入校から9か月以内に終える決まりです。通える日を先に決めておくと、期限内に終えやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪免許とは、400ccを超えるバイクを運転するための免許で、普通二輪や原付も運転できる
  • 受験資格は18歳以上で、ほかの免許は要らない
  • 種類はMTとAT限定の2つで、AT限定も排気量の上限はない
  • 教習時限数は持っている免許で変わり、普通二輪ありなら技能12時限、免許なしなら技能36時限と学科26時限
  • 取り方は教習所・合宿・一発試験の3ルート
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

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