大型二輪と普通二輪の違い|乗れる排気量・取り方・費用

大型二輪と普通二輪の違いを、乗れる排気量・取り方・費用で比べる記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・各都道府県警察などの公式情報や読者の声を調べて独自に執筆しています。教習の時限数・手数料・法令は改定されることがあるため、最新の公式案内で確認してください。本ページにはプロモーションが含まれます。

『大型二輪と普通二輪って、結局何が違うの?』『自分はどっちを取ればいいんだろう』と迷っている方も多いですよね。排気量の違いは知っていても、それ以外の差は意外と見えにくいものです。

結論から言うと、大型二輪と普通二輪のいちばんの違いは、乗れるバイクが400ccを超えるかどうかです。そのうえで、教習の重さと維持費にも差があるので、使い方に合わせて選ぶのがコツです。

この記事を読めば、普通二輪と大型二輪の違いを3つの軸で比べたうえで、自分に合う免許を判定表で決められます。

目次

大型二輪と普通二輪の違いは「400cc」の線

先に結論

普通二輪免許で乗れるのは総排気量400cc以下のバイク、大型二輪免許で乗れるのは排気量の上限がないバイクです。大型二輪免許があれば、普通二輪のバイクにも乗れます。

法令では、総排気量が400ccを超える(または定格出力が20kWを超える)二輪が大型自動二輪車です。400cc以下は普通自動二輪車になります。

つまり、普通二輪と大型二輪の差は「400ccを超えるバイクに乗れるかどうか」なんです。まずは全体の違いを表で見てみましょう。

比べる点普通二輪大型二輪
乗れるバイク400cc以下上限なし
受験できる年齢16歳以上18歳以上
教習の技能時限(免許なし)19時限36時限
技能試験に使うバイク300cc以上700cc以上
高速道路125cc超なら走れる走れる
車検250cc超のバイクだけすべてのバイクにある

普通二輪免許と大型二輪免許の関係を一言で言えば、「大型二輪は普通二輪の範囲を丸ごと含む上位の免許」です。大型二輪の免許を取れば、普通二輪の免許で乗れるバイクもすべて運転できます。

大型二輪そのものがどんなバイクかは大型二輪とはで紹介しています。

違いを「乗れるバイク・教習の重さ・維持費」の3つで比べる

この章のポイント

排気量だけで比べると、どちらを取るかは決めにくいですよね。ここでは「乗れるバイク」「教習の重さ」「維持費」の3つの軸で、普通二輪と大型二輪を並べてみます。

『大型の方が上だから、取れるなら大型』と考える方もいます。ただ、教習や維持にかかる手間も一緒に見ると、自分に合う方が見えやすくなるんです。

普通二輪と大型二輪を、乗れるバイク・教習の重さ・維持費の3つの軸で比べた図解

軸1 乗れるバイク

普通二輪で乗れるのは400cc以下のバイクです。250ccや400ccのクラスまでなら、普通二輪で十分ということになります。

大型二輪は排気量の上限がありません。乗りたいバイクが400ccを超えているなら、選択肢は大型二輪だけです。

普通二輪の範囲の中にも、いくつかの段階があります。どこまでで足りるかを考える時の目安にしてみてください。

排気量必要な免許ひとこと
125cc以下小型限定普通二輪以上高速道路は走れない
125cc超〜250cc普通二輪以上高速を走れて車検がない
250cc超〜400cc普通二輪以上高速を走れて車検がある
400cc超大型二輪排気量の上限なし

『400ccまで乗れれば、たいていのことはできるのでは?』という声もよく聞きます。実際、高速道路も走れるので、使い方によっては普通二輪で十分という方も多いんです。

軸2 教習の重さ

教習の時限数も、試験に使うバイクも、大型二輪の方が重くなります。富山県警の試験の基準では、試験に使うバイクは次のように決められています。

比べる点普通二輪大型二輪
試験車の排気量300cc以上700cc以上(AT限定は当分の間600cc以上)
試験車の車両重量140kg以上200kg以上
試験で走る距離1,200メートル以上1,500メートル以上
一本橋(直線狭路)7秒以上10秒以上
スラローム(連続進路転換)8秒以下7秒以下
波状路なしあり

一本橋は大型の方が長い時間をかけて渡り、スラロームは大型の方が短い時間で抜ける基準です。重いバイクをゆっくり安定させる力と、素早く切り返す力の両方が求められるんですね。

教習で感じる違い

大型二輪の教習では、重いバイクを押して歩く取り回しや、倒れたバイクを起こす引き起こしから始まるのが一般的です。普通二輪で慣れている人でも、最初は重さに驚くことが多いと言われます。

もう一つの違いが、大型二輪だけにある波状路です。でこぼこの続く路面を、立ち姿勢でできる限りゆっくり通る課題で、富山県警の基準では9.5メートルの区間をおおむね5秒未満で走ると「明らかに速い」とされます。

一方、急制動は普通二輪も大型二輪も同じ基準です。時速40キロメートルから、乾いた路面なら11メートル、濡れた路面なら14メートルの区間内で止まります。

補足

ここで紹介したのは、試験場の技能試験の基準です。教習所の卒業検定も同じような課題がありますが、細かな採点の基準は教習所の案内で確かめてみてください。

軸3 維持費

維持費の差は、排気量の区分で決まります。大型二輪は、道路運送車両法ではすべて250ccを超える「小型二輪車」に入ります。

比べる点126〜250cc(普通二輪で乗れる)250cc超(普通二輪の一部と大型二輪)
車検なしあり(初回3年・以降2年)
軽自動車税(港区の例・年額)3,600円6,000円
自賠責24か月(2026年10月31日までに始まる契約)8,920円8,760円
自賠責24か月(2026年11月1日以降に始まる契約)9,780円9,640円

普通二輪でも、250ccを超える400ccクラスなら車検があります。『大型にすると車検が増える』と思われがちですが、実は250ccを超えるかどうかが分かれ目なんです。

車検の時には、自動車重量税もかかります。国交省の運輸支局が公開している税額表では、250cc超の小型二輪車(自家用)の継続検査で2年分3,800円とされています(13年経過で4,600円、18年経過で5,000円)。

ただ、これは少し前の時期の資料なので、実際の額は車検を受ける時の案内で確かめてみてください。普通二輪でも400ccクラスなら、同じように重量税がかかります。

維持費の詳しい内訳は大型バイクの維持費でまとめています。

年齢・二人乗り・高速道路の違い

先に結論

受験できる年齢は普通二輪が16歳以上、大型二輪が18歳以上です。二人乗りや高速道路の決まりは、普通二輪も大型二輪も「免許を持っていた期間」で決まります。

『大型を取ったら、すぐ二人乗りできる?』と気になる方もいますよね。二人乗りは、免許の種類よりも、持っていた期間の方が大事なんです。

決まり普通二輪大型二輪
受験できる年齢16歳以上18歳以上
一般道の二人乗り普通二輪免許を受けて通算1年から大型二輪免許を受けて通算1年から(普通二輪を1年以上持っていれば除外)
高速道路の二人乗り20歳以上で、通算3年から20歳以上で、通算3年から(普通二輪を3年以上持っていれば除外)
高速道路の通行125cc以下は通行できない通行できる
高速の法定最高速度時速100キロメートル時速100キロメートル

例えば、普通二輪を2年持っている人が大型二輪を取った場合、一般道なら取った直後から二人乗りできます。普通二輪を今も持っていて、その期間が通算1年以上あるからです。

期間には、免許の効力が停止されていた期間は含めません。政令には細かな通算の決まりもあるので、当てはまるか迷ったら警察の公式案内で確かめておきましょう。

二輪に共通する決まり

普通二輪でも大型二輪でも、運転する人と後ろに乗せる人はヘルメットをかぶる義務があります。また、免許を受けてから通算1年までは初心運転者期間で、この間に一定の違反をすると再試験の対象になります。

二輪車には、初心者マークの表示義務の規定はありません。『マークを付けないといけないの?』と迷っていた方は、この点も覚えておくと安心です。

よくある失敗

「大型の免許だから、普通二輪より先に二人乗りできる」と考えるのは誤りです。二人乗りは免許を持っていた期間の条件があるので、取ったばかりの時期は気をつけておきましょう。

取り方と費用の違い

先に結論

普通二輪と大型二輪では、教習の時限数が大きく違います。普通二輪を持っていれば、大型二輪は技能12時限・学科なしで取れます。

指定教習所の時限数は、道路交通法施行規則で決まっています。1時限は50分で、表の数字は最短の時限数です。

今持っている免許普通二輪MT 技能大型二輪MT 技能学科(大型二輪)
免許なし・原付だけ19時限36時限26時限
普通免許など(四輪)17時限31時限1時限
普通二輪なし12時限0時限

普通二輪の学科は、免許なしで26時限、普通免許などがあれば1時限です。車の免許を持っている人なら、どちらも学科はほとんどありません。

段階を踏むか、いきなり大型か

普通二輪から大型二輪へ
  • 普通二輪で慣れてから大型に進める
  • 普通二輪の期間が二人乗りの条件で生きる
  • 入校の手続きが2回になる
いきなり大型二輪
  • 1回の教習で大型まで取れる
  • 最初から重いバイクで教習が始まる
  • 時限数が多く、1回の通学期間が長い

どちらが合うかは、乗りたいバイクと、通える時間で決めると考えやすいです。

例えば、普通二輪を取ってしばらく乗ってから大型に進むと、その間に普通二輪の期間が積み上がります。大型二輪を取った後の二人乗りの条件にも、この期間が生きてくるんです。

反対に、乗りたい大型バイクがもう決まっていて、早く乗り始めたい方なら、いきなり大型を選ぶ方が回り道になりません。どちらにも良さがあるので、自分の予定に合わせて選んでみてください。普通二輪なしで大型を目指す時の考え方はいきなり大型二輪は取れる?で紹介しています。

費用の例

教習所の料金は、地域・時期・持っている免許で変わります。公的な料金の統計はないので、ある教習所の公開料金(2026年10月閲覧時点・税込)を例に並べてみますね。

持っている免許普通二輪MT大型二輪MT
免許なし148,500円264,000円
普通免許など101,200円172,700円
普通二輪MTなし94,600円

この例では、普通二輪を取ってから大型二輪へ進んだ場合も、いきなり大型二輪を取った場合も、合計にそれほど大きな差はありません。延長教習や再検定の料金は別にかかるので、料金表の注意書きも見ておきましょう。

一発試験の場合の違い

試験場で直接受ける一発試験でも、普通二輪と大型二輪では少し違いがあります。東京都の例をまとめておきますね。

比べる点普通二輪大型二輪
受験の手数料(従来の免許証のみ)6,900円6,900円
取得時講習料18,150円18,450円
学科試験が免除になる人普通免許などの第一種免許がある人第一種免許か普通二輪免許がある人

どちらも、技能試験に合格した後に取得時講習を受けないと、免許証は交付されません。落ちるたびに受験料と試験車使用料がかかる点も同じです。

普通二輪を持っている人の大型二輪の教習の流れは普通二輪ありで大型二輪を取るで詳しく紹介しています。

普通二輪と大型二輪で、よくある相談

この章で取り上げる相談

知恵袋などでよく見かける、普通二輪と大型二輪の違いについての相談を3つ選びました。

相談1 普通二輪と大型二輪、どっちが難しい?

「普通二輪と大型二輪の免許は、どちらが難しいのか」という相談です。試験の基準を見ると、大型二輪の方が重いバイクを使い、一本橋の時間も長く、波状路という課題も加わります。

ただ、普通二輪を持っている人は、すでに基本の操作に慣れた状態で大型の教習を始められます。「難しさ」は、免許の種類だけでなく、今の経験でも変わると考えてみてください。

例えば、普通二輪の教習で一本橋に苦労した人は、大型でも同じところで練習が必要になるかもしれません。逆に、普通二輪で基本ができている人は、重さに慣れることに集中できるので、思ったより早く感覚がつかめることもあります。

相談2 排気量以外に、何が違う?

「大型二輪と普通二輪の違いは、排気量以外に何があるのか」という相談もよくあります。この記事で見てきたように、受験できる年齢、教習の時限数、試験に使うバイクの重さが違います。

一方で、高速道路の法定最高速度や、ヘルメットの着用義務は同じです。違うところと同じところを分けて覚えておくと、迷いにくくなりますよ。

「どうせなら全部の違いを知ってから決めたい」という方は、この記事の最初の表をもう一度見てみてください。年齢・教習・維持費の3つが分かれば、ほとんどの迷いは解けるはずです。

相談3 二人乗りできる条件は?

「大型二輪と普通二輪で、二人乗りできる条件を知りたい」という相談です。一般道はどちらも免許を受けて通算1年から、高速道路は20歳以上で通算3年からが基本です。

大型二輪の場合は、普通二輪を今も持っていて期間が足りていれば、大型二輪を取った直後でも二人乗りできることがあります。自分が当てはまるかは、免許証で二輪を受けた時期を確かめてみてください。

高速道路の二人乗りについては、20歳未満の人はどちらの免許でもできません。年齢と期間の両方を満たしているかを確かめてから、計画を立ててみてください。

相談を読む時のポイント

ネットの回答には、昔の決まりのままのものも混ざっています。年齢や二人乗りの条件は、警察の公式案内で確かめておくと安心です。

どちらを取るか、使い方から決める判定表

先に結論

乗りたいバイクが400ccを超えるなら大型二輪、400cc以下で足りるなら普通二輪が基本です。迷う時は、数年後にどんな乗り方をしていたいかで考えてみてください。

『大型を取っておけば安心かな』と思う方もいますよね。ただ、使わない範囲のために時間とお金をかけるより、今の使い方に合わせて選ぶ方が納得しやすいんです。

使い方ごとに普通二輪と大型二輪のどちらが向くかを判定する表の図解
こんな使い方なら向いている免許理由
通勤や街乗りがほとんど普通二輪400cc以下で足りることが多い
高速を使うツーリングもしたい普通二輪・大型二輪125ccを超えれば高速を走れる
乗りたいバイクが400ccを超える大型二輪排気量で決まるので迷わない
車検のないバイクで維持費を抑えたい普通二輪250cc以下なら車検がない
いろいろなバイクに乗ってみたい大型二輪乗れる範囲がいちばん広い

例えば、「週末に少し遠くまで走りたいけれど、乗りたいのは250ccのバイク」という方なら、普通二輪で十分です。一方、「憧れのバイクが400ccを超えている」なら、大型二輪を目指すのが自然ですよね。

例えばこんな人なら

16歳や17歳でバイクに乗りたい方は、大型二輪はまだ受験できないので、まずは普通二輪からになります。18歳になってから大型二輪に進むという順番も、よく選ばれる道です。

平日の夜しか通えない社会人なら、1回に受けられる時限が限られます。普通二輪を持っていれば大型二輪は技能12時限なので、まず普通二輪で乗り始め、慣れてから大型に進む考え方もあります。

久しぶりにバイクに戻りたい方は、昔の免許が何だったかを免許証で確かめてみてください。「普通二輪を持っているなら、大型へは12時限からですよ」と聞いて、意外と近いと感じる方も多いんです。

大型が本当に要るか迷う方は、大型二輪免許はいらない?も参考にしてみてください。

決める前に確かめたいこと
  • 乗りたいバイクの総排気量を調べた
  • 車検のある暮らしを受け入れられるか考えた
  • 教習に通える曜日と時間帯を書き出した
  • 二人乗りや高速で走りたい時期を考えた

乗り換えを考えているなら

普通二輪を持っていて大型二輪に進む方は、今のバイクをどうするかも気になりますよね。乗り続けるのか、乗り換えるのかで、次の1台にかけられる予算も変わってきます。

大型に乗り換えるなら、今の普通二輪のバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

バイク買取マッスル

大型に乗り換える前に、今のバイクがいくらになるか確かめてみませんか

今の普通二輪や乗らなくなったバイクがあるなら、バイク買取の無料査定サービスで今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

無料バイクの無料査定を申し込む

(バイク買取サービスの公式サイトに移動します)

よくある質問

大型二輪免許で普通二輪のバイクに乗れますか?

乗れます。大型二輪免許では、大型自動二輪車のほか、普通自動二輪車・小型特殊自動車・原付も運転できます。

普通二輪は何ccまで乗れますか?

総排気量400cc以下のバイクです。小型限定の普通二輪免許の場合は、125cc以下のバイクに限られます。

普通二輪と大型二輪で、受験できる年齢は違いますか?

違います。警視庁の案内では、普通二輪は16歳以上、大型二輪は18歳以上で受験できます。

普通二輪を持っていると、大型二輪の教習はどのくらい短くなりますか?

大型二輪MTの技能教習は、免許なしなら36時限ですが、普通二輪があれば12時限です。学科教習もなくなります。

普通大型二輪免許という免許はありますか?

そういう名前の免許はありません。二輪の免許は、普通二輪免許(普自二)と大型二輪免許(大自二)に分かれています。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪と普通二輪の違いは、400ccを超えるバイクに乗れるかどうか
  • 教習は大型二輪の方が重く、試験車も700cc以上・200kg以上と大きい
  • 維持費は250ccを超えるかどうかで車検の有無が分かれる
  • 二人乗りは免許を持っていた期間で決まり、普通二輪の期間が生きる場合もある
  • どちらを取るかは、乗りたいバイクと使い方から決める
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次