大型二輪の卒業検定|コースと減点されやすい所

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大型二輪の卒業検定が近づいて、『何を見られるんだろう』『また落ちたらどうしよう』と不安になっていませんか。教習の最後の関門なので、緊張するのは当たり前ですよね。

結論から言うと、卒業検定は「当日の流れ」と「課題ごとに見られる所」を先に知っておくだけで、落ち着き方がかなり変わります。課題そのものは、教習で練習してきたものばかりなんです。

この記事では、走る課題と普通二輪との違い、当日の流れ、見られる所のチェックリストを順番に見ていきます。

目次

大型二輪の卒業検定で走るコースと課題

先に結論

大型二輪の検定では、外周や交差点などの基本走行に加えて、一本橋・スラローム・波状路・急制動・クランク・S字などの課題を走ります。普通二輪の課題に、波状路が加わるのが大きな特徴です。

卒業検定は、教習所の中のコースを決められた順番で走り、運転の技能を見てもらう検定です。合格すると卒業証明書が出て、試験場での技能試験が免除されます。

法令では、大型二輪免許の技能試験で見る項目が次のように決められています。教習所の検定も、この項目に沿った課題で行われます。

法令の項目コースで言うと
幹線コース・周回コースの走行外周や直線を、決められた速度と合図で走る
交差点の通行右左折・一時停止・安全確認
横断歩道・踏切の通過停止や確認の仕方
曲線・屈折・坂道コースの走行S字・クランク・坂道発進
直線狭路・連続進路転換・波状路コースの走行一本橋・スラローム・波状路

試験場の技能試験では、大型二輪の走行距離は1,500メートル以上、合格基準は70%以上の成績と決められています。教習所の検定の採点がこれと全く同じかどうかは公開情報で確かめられていないので、細かい所は教習所の案内で確かめてください。

指定教習所のコース

法令では、大型二輪を教える指定教習所のコースに、直線狭路コース・連続進路転換コース・波状路コースを置くよう決められています。大型二輪の教習ができる教習所は、どこもこれらの課題を練習できる作りになっています。

検定で乗るのはどんなバイク?

試験場で使う大型二輪の車は、ある県警の基準で総排気量700cc以上、車両重量200キログラム以上とされています。教習所の検定では、ふだんの教習で乗っている教習車で走るのが一般的です。

『いつもと違うバイクだったらどうしよう』という心配はあまりいりません。ただ、同じ車種でも1台ずつクセがあるので、検定前の教習でいろいろな車体に乗っておくと安心ですよ。

普通二輪の検定と何が違う?

先に結論

大型二輪の検定は、波状路が加わること、走る距離が長いこと、一本橋とスラロームの時間の基準が違うことが主な違いです。

知恵袋でも「普通二輪の検定に波状路を足しただけ?」という相談が見られます。おおむねその理解で近いのですが、時間の基準も少し変わるんです。

比べる所大型二輪普通二輪
波状路ある(大型二輪だけ)ない
走行距離(試験場)1,500メートル以上1,200メートル以上
一本橋(試験場の基準)10秒以上7秒以上
スラローム(試験場の基準)7秒以下8秒以下
急制動の指定速度40km/h40km/h
試験車(試験場)700cc以上300cc以上

一本橋は普通二輪より長くかけて渡り、スラロームは普通二輪より短い時間で抜ける必要があります。重い車体でゆっくりも速くも走る、というのが大型二輪の検定の難しさですね。

普通二輪の経験が生きる所
  • 外周や交差点の走り方、合図の出し方
  • クランク・S字の進入の仕方
  • 急制動の速度と止まり方の感覚
大型で改めて慣れたい所
  • 波状路の立ち姿勢とゆっくりの通過
  • 一本橋を10秒以上かけて渡るバランス
  • 重い車体でのスラロームの切り返し

普通二輪を持っている人の大型二輪(MT)の技能教習は、最短12時限です。時限が短いぶん、重さに慣れる前に検定が来る感覚になりやすいので、苦手な課題は早めに指導員へ伝えておきましょう。

いきなり大型の人の卒業検定

普通二輪を持たずに大型二輪を取る人も、卒業検定の課題は同じです。そのかわり、技能教習の最短時限が長めに決められています。

今持っている免許大型二輪(MT)の技能の最短時限
普通二輪(MT)12時限
普通免許など車の免許31時限
何も持っていない36時限

『いきなり大型で検定まで行けるのかな』と心配になる方もいますよね。時限が多いぶん、基本の操作から課題まで順番に練習する時間があるので、焦らず1つずつ積み上げていきましょう。

検定当日の流れを時間軸で見る

先に結論

当日は、受付、コースと注意点の説明、順番待ち、自分の走行、結果発表、卒業の手続き、という流れが一般的です。流れが分かっていると、待ち時間の使い方も変わります。

『当日は何から始まるの?』というのは、意外と誰も教えてくれないところですよね。細かい順番や時間は教習所によって違いますが、おおまかな流れは次のようになります。

大型二輪の卒業検定の当日を、受付から卒業の手続きまで時間軸で並べた図解
時間の流れすること気をつけたいこと
受付受付をして、検定の順番やコースを確かめる遅刻すると受けられないことがある
説明検定員からコース・注意点の説明を聞く分からない所はこの時に聞く
順番待ちほかの受検者の走行を見て待つコースの順番を頭の中でなぞる
自分の走行決められたコースを走る1つ失敗しても最後まで落ち着いて走る
結果発表合否と講評を聞く落ちた時は講評をメモする
卒業の手続き合格したら卒業証明書を受け取る試験場へ行く日を決めておく

検定中、ほかのバイクは走っている?

知恵袋では「検定の時、教員が後ろからバイクで追ってくるのか」「ほかの教習車も走っているのか」という相談が多く見られます。気になりますよね。

これは教習所によって違います。検定員がコースの外から見る形もあれば、同じ時間帯にほかの受検者が走っている形もあるので、事前の説明でどうなるかを聞いておきましょう。

当日は、検定の前に少しだけコースを試走できる教習所もあれば、いきなり本番の教習所もあります。どちらの形かは、前回の教習の時に指導員に聞いておくと安心です。

服装や持ち物は、ふだんの教習と同じで大丈夫なことがほとんどです。準備の仕方は大型二輪の教習の服装と持ち物でも紹介しています。

待ち時間の過ごし方

ほかの人の走りを見ていると、緊張が高まってしまう人もいます。そんな時は、自分のコースの順番を声に出さずに確かめてみてください。

待ち時間にやっておきたいこと
  1. コースの順番を、曲がる所と課題の位置で思い出す
  2. 苦手な課題の「ここだけ」というポイントを1つ決める
  3. 前の人の走りで、合図を出す位置を見ておく
  4. 自分の番の少し前に、グローブとヘルメットを確かめる

前日までに準備しておきたいこと

当日の緊張は、前日の準備でかなり軽くできます。『何か忘れていないかな』という不安をなくしておくだけでも、走りに集中しやすくなりますよ。

前日までのチェック
  • 検定コースの順番を、紙に書いて覚えておく
  • 当日の集合時間と持ち物を、教習所の案内で確かめる
  • 教習の時と同じ服装・靴・グローブを用意しておく
  • 苦手な課題のポイントを、1行だけメモしておく
  • 夜はいつもより早めに休む

コースは、曲がる所と課題の位置を順番に言えるようになっていれば十分です。道を間違えても、検定員の指示で戻れることが多いので、慌てなくて大丈夫ですよ。

課題ごとに見られる所のチェックリスト

先に結論

課題ごとに「ここだけは落とさない」という所を決めておくと、本番で頭が真っ白になりにくくなります。各課題の基準は試験場の基準を目安にし、細かい所は教習所で確かめておきましょう。

ここからは、課題ごとに見られる所をチェックリストにしました。全部を完ぺきにするより、自分が苦手な所を重点的に見てみてください。

大型二輪の卒業検定で課題ごとに見られる所をチェックリストにまとめた図解

一本橋(直線狭路)

試験場の基準では、大型二輪は着座姿勢で10秒以上かけて渡ります。台は長さ15メートル、幅0.3メートルです。

一本橋で見られる所
  • 台に乗る前に一旦停止できているか
  • 乗り上げで車体をまっすぐ保てているか
  • 目線を台の先に置けているか
  • 落ちずに最後まで渡りきれているか

試験場の基準では、台から落輪すると試験中止です。時間は少し足りなくても減点ですむので、まず落ちないことを優先する考え方もあります。詳しくは大型二輪の一本橋のコツで紹介しています。

スラローム(連続進路転換)

試験場の基準では、大型二輪は7秒以下でパイロンの間をS字状に抜けます。重い車体を左右に切り返すので、アクセルとブレーキのメリハリが大事です。

スラロームで見られる所
  • パイロンに触れずに抜けられているか
  • 時間の基準を大きく超えていないか
  • 切り返しのたびにふらついていないか

波状路

波状路は大型二輪だけの課題で、立ち姿勢で、できる限り遅い速度で通過します。試験場の基準では、9.5メートルの区間をおおむね5秒未満で走ると「明らかに速い」とみなされます。

波状路で見られる所
  • 立ち姿勢を保てているか
  • ゆっくりの速度を保てているか
  • 途中で足を着いたりエンストしたりしていないか
  • コースから車輪を外していないか

試験場の基準では、波状路で足を着いたりエンストしたりすると試験中止になります。練習の仕方は大型二輪の波状路とはを見てみてください。

急制動

試験場の基準では、40km/hから急ブレーキをかけ、路面が乾いていれば11メートル、濡れていれば14メートルの区間で止まります。車輪をロックさせないのが条件です。

急制動で見られる所
  • 指定速度に届いているか
  • 開始線でブレーキをかけ始めたか
  • ロックせず区間の中で止まれたか

段階ごとの直し方は大型二輪の急制動のコツでまとめています。

クランク・S字と外周・交差点

クランクやS字は、時間の基準は特に決められていません。パイロンや縁石に当てず、足を着かずに抜けることが大事です。

外周や交差点では、合図・安全確認・速度の出し方を見られます。課題に気を取られて、合図や確認を忘れてしまう人も多いんです。

外周・交差点で見られる所
  • 進路を変える前に合図を出しているか
  • 右左折や発進の前に安全確認をしているか
  • 直線で速度をしっかり出し、カーブの前で落とせているか
  • 一時停止の所できちんと止まれているか

坂道発進と踏切

坂道発進は、後ろに下がらずに発進できるかを見られます。重い大型の車体だと、クラッチをつなぐタイミングとアクセルの開け方が普通二輪と少し変わると感じる人もいます。

踏切では、手前で止まり、左右の安全を確かめてから渡ります。課題の間にある所なので、気持ちが次の課題に向いて止まり忘れないようにしましょう。

減点されやすい所と、落ちた時の考え方

先に結論

減点が積み重なりやすいのは、課題そのものより「合図・確認・速度のメリハリ」のことが多いです。一発で中止になる失敗は、落輪や足つきなど限られています。

『課題さえできれば受かる』と思っていると、意外な所で点を落とすことがあります。知恵袋でも「メリハリがないと言われて落ちた」という相談が見られます。

失敗の種類例考え方
積み重なる減点合図が遅い・確認が浅い・速度が出ていない1つずつは小さくても、重なると合格点を割る
時間の基準の不足・超過一本橋が短い・スラロームが遅い試験場の基準では、時間の不足・超過で減点
試験中止になる失敗一本橋からの落輪・波状路での足つきやエンストまずこれを避けることを優先する

減点の細かい数字は、教習所の検定と試験場で同じかどうかが確かめられていません。気になる所は、検定前に指導員に聞いてみてください。

よくある失敗

1つの課題で失敗したあと、気持ちが崩れて合図や確認まで抜けてしまうことです。1つ失敗しても、最後まで落ち着いて走れば合格できることもあります。

メリハリとは何のこと?

「メリハリがない」と言われるのは、直線で速度を出す所と、カーブや課題の前で落とす所の差が小さいことが多いです。ゆっくり安全に走っているつもりでも、速度を出すべき所で出ていないと見られてしまうんです。

例えば、検定後にこんな講評をもらうことがあります。

「安全確認はできていますが、直線でもう少し速度を出しましょう」

「全体的に慎重すぎて、課題との差がありませんでした」

こう言われた時は、直線の速度を上げる練習を補習で取り入れてもらえるか相談してみましょう。

落ちた課題から補習の目標を決める

落ちた時は、講評で言われた所をそのまま補習の目標にするのが近道です。何でも練習しようとすると、時間が足りなくなってしまいます。

講評で言われたこと補習の目標の例
一本橋から落ちた時間は気にせず、落ちずに渡りきる
波状路で足を着いた立ち姿勢で、ゆっくりの速度を保つ
スラロームが遅いまず形を整え、そのあと時間を意識する
メリハリがない直線で速度を出し、課題の前で落とす
合図や確認が抜けたコースを走りながら、確認の場所を声に出さずに数える

補習の時間は限られているので、「今日はこれだけ」と指導員と目標をそろえておくと、次の検定までに直す所がはっきりします。

落ちた時はどうなる?

検定に落ちた時は、補習を受けてから再検定、という流れが一般的です。補習や再検定の料金は教習所によって違うので、受付で確かめておきましょう。

教習には「九月以内」に修了するという期限があります。落ちたあとも、期限から逆算して予約を入れておくと慌てずにすみます。

検定が終わったら考えたいこと

卒業が見えてくると、『どのバイクに乗ろう』と次のことが気になり始めますよね。今乗っている普通二輪や、家で使っていないバイクがあるなら、いくらになるかを先に確かめておくと次の1台の予算が立てやすくなります。

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よくある相談:大型二輪の卒業検定

相談の多いテーマ

知恵袋では「急制動でロックしたら中止?」「スラロームができず何度も落ちた」「クランクで転んだら中止?」という相談がよく見られます。3つ取り上げます。

急制動でロックしたら減点?中止?

「大型二輪の卒業検定で、急制動でロックしたら減点なのか検定中止なのか」という相談です。直前になるほど気になるところですよね。

試験場の基準では、急制動は車輪をロックさせずに止まることが条件とされています。ただ、ロックした時の細かい扱いは公開情報で確かめられていないので、通っている教習所の指導員に聞いておくのが確実です。

スラロームができず何度も落ちた

「大型二輪の卒業検定にスラロームで何度も不合格になった」という相談もあります。同じ所で落ち続けると、自信がなくなりますよね。

スラロームは、時間の基準より先に、パイロンに触れずにリズムよく抜けることが大事です。補習では、時間を気にせず形を整える回と、時間を意識する回を分けてもらえるか相談してみてください。

クランクで転んだら中止?

「クランクでパイロンに当たり、縁石に乗り上げて転んだら中止か」という相談も見られます。

転倒した時の扱いは、状況によって変わることがあり、細かい基準は教習所で確かめるのが確実です。クランクは速度を落とし、目線を出口に向けて進むのが基本と言われるので、検定前の教習でもう一度確かめておきましょう。

大型二輪の教習でつまずきやすい所は、大型二輪免許は難しい?でも紹介しています。

よくある質問

大型二輪の卒業検定は、普通二輪の検定と何が違いますか?

大型二輪だけの課題として波状路が加わります。試験場の基準では、一本橋は10秒以上、スラロームは7秒以下と、普通二輪と時間の基準も違います。

大型二輪の卒業検定の合格基準は何点ですか?

試験場の技能試験は70%以上の成績が合格です。教習所の検定の採点が全く同じかどうかは公開情報で確かめられていないので、教習所の案内で確かめてください。

卒業検定に合格したら、試験場で技能試験を受けますか?

受けません。指定教習所の卒業証明書があれば、技能検定を受けた日から1年以内は試験場の技能試験が免除されます。

卒業検定に落ちたら、どうなりますか?

補習を受けてから再検定を受ける流れが一般的です。補習や再検定の料金は教習所によって違うので、受付で確かめておきましょう。

卒業検定の日は、どんな服装で行けばいいですか?

ふだんの教習と同じ服装・靴・グローブが安心です。慣れない靴や新しいグローブだと操作の感覚が変わることがあるので、検定の日に初めて使うのは避けておきましょう。

卒業後はいつまでに試験場へ行けばいいですか?

卒業証明書で技能試験が免除されるのは、技能検定を受けた日から1年以内です。早めに予定を立てておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪の卒業検定は、普通二輪の課題に波状路が加わる
  • 試験場の基準では一本橋10秒以上、スラローム7秒以下、急制動40km/h
  • 当日は受付、説明、順番待ち、走行、結果発表、卒業の手続きの流れが一般的
  • 減点は合図・確認・メリハリで積み重なりやすく、落輪や波状路の足つきは試験中止
  • 卒業証明書は技能検定から1年以内なら試験場の技能試験が免除
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

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