大型二輪とは?乗れるバイクと免許の種類をやさしく解説

大型二輪とは何かと、乗れるバイク・免許の種類を紹介する記事のアイキャッチ

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『大型二輪って、そもそもどこからが大型なの?』『普通二輪とは何が違うんだろう』と、気になって調べ始めた方も多いはずです。バイクの免許は種類が多くて、最初は少し分かりにくいですよね。

結論から言うと、大型二輪とは総排気量400ccを超えるバイクのことで、運転するには大型二輪免許が要ります。18歳から取れて、排気量の上限はありません。

この記事を読めば、大型二輪の範囲と免許の種類、取り方の全体像、そして自分に大型が要るかの決め方まで分かります。

目次

大型二輪とは?400ccを超えるバイクのこと

先に結論

大型二輪は、法律では「大型自動二輪車」と呼ばれるバイクです。総排気量が400ccを超えるか、電動なら定格出力が20kWを超えるものが当てはまります。

ふだん「大型二輪」「大型バイク」と呼ばれているのは、この大型自動二輪車のことなんです。正式な名前は少し長いので、この記事では大型二輪と略して書きますね。

検索すると「大型二輪自動車」「自動大型二輪」のように語順が入れ替わった言い方も見かけます。どれも同じ大型自動二輪車を指していると考えて大丈夫です。

法令ではどう決まっている?

道路交通法施行規則では、大型自動二輪車を「総排気量が0.400リットルを超え、又は定格出力が20.00キロワットを超える原動機を有する二輪の自動車」と決めています。側車付き、つまりサイドカーもここに入ります。

この線引きから、普通自動二輪車は総排気量400cc以下(定格出力20kW以下)のバイクになります。400ccちょうどは普通二輪、それを少しでも超えれば大型二輪です。

呼び方法令上の名前排気量の範囲
大型二輪・大型バイク大型自動二輪車400cc超(上限なし)
普通二輪・中型普通自動二輪車400cc以下
小型二輪・原付二種普通自動二輪車(小型二輪車)125cc以下
原付一般原動機付自転車50cc以下など

排気量は車検証やカタログで確かめる

『見た目が大きいから大型だろう』と思っても、実は排気量で決まるので見た目は当てになりません。大きく見える400cc以下のバイクもあれば、すっきりした形の大型もあります。

気になる時は、車検証やメーカーのカタログで総排気量の数字を見てみてください。そこが400を超えていれば、大型二輪免許が要るバイクです。

原付から大型二輪までを3つの物差しで比べる

この章で分かること

バイクの区分は「排気量」だけで比べがちです。ここでは、取れる年齢と、高速道路や二人乗りなど「できること」も並べて、原付から大型二輪までを1つの表で見比べます。

排気量の違いだけを見ても、『じゃあ自分はどれを取ればいいの?』という答えにはつながりにくいですよね。実は、年齢やできることの差まで並べると、どの免許が合うかがぐっと見えやすくなります。

原付から大型二輪までを、排気量・取れる年齢・高速と二人乗りの3つの物差しで並べた図解
区分排気量受験できる年齢高速道路二人乗り
原付50cc以下など16歳以上走れないできない
小型限定普通二輪125cc以下16歳以上走れない条件を満たせばできる
普通二輪400cc以下16歳以上走れる条件を満たせばできる
大型二輪上限なし18歳以上走れる条件を満たせばできる

年齢は、警視庁が案内している受験資格の年齢です。いずれも、ほかの免許を先に持っている必要はありません。

高速道路は125ccを超えるかどうか

高速道路は、総排気量125cc以下の普通自動二輪車は通行できません。小型限定の免許で乗れる125cc以下のバイクでは、高速は走れないということです。

大型二輪なら、もちろん高速道路を走れます。高速自動車国道の本線車道の法定最高速度は、大型自動二輪車も普通自動二輪車も時速100キロメートルです。標識で別の速度が決められている区間は、その標識に従います。

二人乗りは免許を持っていた期間で決まる

一般道での二人乗りは、大型二輪免許を受けてから通算1年に達しないうちはできません。高速道路や自動車専用道路では、20歳未満の人と、通算3年に達しない人は二人乗りできません。

ただし、普通二輪免許を今も持っていて、その期間が通算1年以上(高速は3年以上)ある人は、この制限から外れます。普通二輪で経験を積んでから大型二輪を取った人は、取った直後から二人乗りできる場合があるということです。

補足

期間には、免許の効力が停止されていた期間は含めません。政令には、ほかにも細かな通算の決まりがあるので、自分が当てはまるか迷ったら警察の公式案内で確かめておきましょう。

原付の区分は2025年4月に少し変わった

2025年4月1日から、総排気量125cc以下で最高出力が4.0kW以下に制御された二輪車(新基準原付)も、原付免許で運転できるようになりました。ただ、昔からある125ccのスクーター(ピンクや黄色のナンバー)が、原付免許で乗れるようになったわけではありません。

大型二輪を考えている方にはあまり関係ない話かもしれません。ただ、家族のバイクを借りる時などに迷いやすいので、頭の片すみに置いておくと安心です。

大型二輪免許の種類はMTとAT限定の2つ

先に結論

大型二輪免許には、クラッチ付きのバイクも乗れる「MT」と、クラッチ操作のないバイクだけに乗れる「AT限定」があります。AT限定でも、今は排気量の上限はありません。

『AT限定だと、乗れる大型バイクが限られるんでしょ?』と思っている方もいるかもしれません。実はAT限定大型二輪の排気量の上限は、2019年12月1日になくなっています。

それより前は、AT限定の大型二輪は650cc以下という条件が付いていました。改正の時点ですでにAT限定を持っていた人も、自動的に排気量の制限なしの扱いになっています。

MT(限定なし)
  • クラッチ付きのバイクにもATのバイクにも乗れる
  • バイク選びの幅がいちばん広い
  • 教習の時限数はAT限定より多い
AT限定
  • クラッチ操作のないATの二輪車だけに乗れる
  • 排気量の上限はない
  • 教習の時限数がMTより少ない

どちらを選ぶかの考え方

乗りたいバイクがクラッチ付きなら、迷わずMTです。スクーター型の大型に乗りたい、クラッチ操作に自信がない、という方はAT限定も選択肢になります。

例えばこんな会話をよく耳にします。「乗りたいのはスクーターだけど、いずれ普通のバイクも乗るかも」「それならMTで取っておく方が、後から教習に通い直さずにすみますよ」。迷う時は、数年後に乗っていたいバイクを思い浮かべてみてください。

免許証ではどう書かれる?

免許証の種類の欄では、大型二輪免許は「大自二」と略して書かれます。普通二輪免許は「普自二」です。

AT限定の場合は、条件等の欄に「二輪車はAT車に限る」といった限定が書かれます。自分の免許証を見る時は、種類の欄と条件の欄をセットで確かめてみてください。読み方は大型二輪の免許証の見方で詳しく紹介しています。

AT限定でできること・できないことはAT限定大型二輪免許とはで詳しく紹介しています。

大型二輪免許の取り方と、かかる時間の目安

先に結論

大型二輪免許は、教習所に通う(または合宿)か、運転免許試験場で直接受ける(一発試験)かのどちらかで取ります。教習の時限数は、今持っている免許で大きく変わります。

「大型二輪の免許ってどう取るの?」と聞かれたら、多くの人は教習所に通うと答えるはずです。教習所を卒業すると、試験場での技能試験が免除されるからなんです。

持っている免許で、教習の時限数はこんなに違う

指定教習所の時限数は、道路交通法施行規則で決まっています。1時限は50分で、表の数字は最短の時限数です。上達の具合によって延びることがあります。

今持っている免許大型二輪MTの技能AT限定大型二輪の技能学科
免許なし(原付のみも含む)36時限29時限26時限
普通免許など(四輪)31時限24時限1時限
普通二輪12時限9時限0時限
AT限定普通二輪16時限10時限0時限

普通二輪を持っている人は、技能12時限で学科はありません。一方、免許なしの人は技能36時限と学科26時限なので、ずいぶん差がありますよね。

取るまでの大まかな流れ

教習所で取る場合の流れ
  1. 教習所を選んで入校の手続きをする
  2. 技能教習(と必要な人は学科教習)を受ける
  3. 卒業検定に合格して卒業証明書を受け取る
  4. 住所地の運転免許試験場で適性試験を受け、免許証が交付される

教習は入校から9か月以内に終える決まりです。技能教習は原則1日3時限まで(最初の段階は2時限まで)なので、普通二輪を持っている人でも数日はかかります。

試験場で直接受ける「一発試験」という道もある

教習所に通わず、運転免許試験場で直接試験を受けて取る方法もあります。普通免許や普通二輪免許を持っている人は学科試験が免除されるので、適性試験と技能試験を受ける形です。

技能試験は、大型二輪だと1,500メートル以上を走り、70パーセント以上の成績で合格です。合格した後は取得時講習を受けないと免許証は交付されず、東京都の例では大型二輪の取得時講習料が18,450円かかります。

『教習所より安く済みそう』と考える方もいますよね。ただ、試験に落ちるたびに受験料と試験車使用料がかかるので、練習できる場所や経験があるかどうかで向き不向きが分かれます。

ルート向いている人気をつけたいこと
教習所に通う仕事や学校と両立したい人予約の取りやすさで日数が変わる
合宿で取るまとまった休みが取れる人期間中は生活ごと教習所の近くに移る
一発試験運転の経験があり練習の場がある人不合格のたびに費用と日数がかかる

教習所・合宿・一発試験の3つのルートの違いは大型二輪免許の取り方で、免許そのものの全体像は大型二輪免許とはで紹介しています。

費用はどのくらい?

教習所の料金は、地域や時期、持っている免許で変わります。公的な料金の統計はないので、ここでは公開されている例を紹介しますね。

ある教習所の公開料金(2026年10月閲覧時点・税込)では、大型二輪MTが普通二輪MTを持っている人で94,600円、普通免許を持っている人で172,700円、免許なしで264,000円でした。延長教習や再検定の料金は別にかかります。

このほか、教習所を卒業して試験場で免許を受ける時の手数料は、東京都の例で4,200円(従来の運転免許証のみの場合)です。費用の内訳と考え方は大型二輪免許の費用で詳しくまとめています。

大型二輪について、よくある相談

この章で取り上げる相談

知恵袋などでよく見かける相談から、大型二輪の基本に関わるものを3つ選びました。同じところで迷っている方は、参考にしてみてください。

相談1 大型二輪を持っていて原付に乗るのはもったいない?

「せっかく大型二輪の免許があるのに、原付ばかり乗っているのは損なのか」という相談です。結論から言うと、損ということはありません。

大型二輪免許は、大型自動二輪車のほか普通自動二輪車・小型特殊自動車・原付も運転できる免許です。持っている免許の範囲で、生活に合ったバイクを選ぶのは自然なことですよね。

相談2 原付免許から大型二輪まで、どんな道のりになる?

「原付免許しかないけれど、大型二輪までの道のりを知りたい」という相談もよくあります。教習の時限数の表では、原付免許だけの人は「免許なし」と同じ扱いになります。

つまり、いきなり大型二輪を目指すなら技能36時限と学科26時限からのスタートです。先に普通二輪を取ってから大型二輪へ進む道もあり、どちらが合うかは乗りたいバイクと通える時間で決めると考えやすいです。

相談3 普通二輪と大型二輪を分ける意味はある?

「400ccクラスなら大型とそれほど変わらない気がする」という声もあります。ただ、試験に使うバイクを見ると、差ははっきりしているんです。

試験場の技能試験では、大型二輪は総排気量700cc以上(AT限定は当分の間600cc以上)のバイクを使います。富山県警の試験の基準では、大型二輪の試験車は車両重量200kg以上、普通二輪は140kg以上とされています。

相談を読む時のポイント

ネットの回答は、書いた人の経験や時代によって中身が違います。年齢や二人乗りなどの決まりは、警察の公式案内で確かめるのがいちばん確実です。

自分に大型二輪が要るかを決める手順

先に結論

大型二輪が要るかどうかは、「乗りたいバイクの排気量」「走りたい道」「誰と乗るか」の順に考えると決めやすくなります。400cc以下で足りるなら、普通二輪という選び方もあります。

『せっかくなら大型まで取った方がいいのかな』と迷う方は多いですよね。ここでは、使い方から答えを出す手順を置いておきます。

乗りたいバイク・走りたい道・誰と乗るかの順に、大型二輪が要るかを決める手順の図解
大型二輪が要るかを決める3ステップ
  1. 乗りたいバイクの総排気量を調べる(400ccを超えるなら大型二輪)
  2. 高速道路をよく使うか考える(125ccを超えれば普通二輪でも走れる)
  3. 二人乗りの予定と時期を考える(免許を持っていた期間の条件がある)

使い方別の判定表

こんな使い方なら向いている免許ひとこと
乗りたいバイクが400ccを超える大型二輪排気量で決まるので迷わない
街乗りと通勤がほとんど小型限定普通二輪・普通二輪高速を使わないなら125ccも候補
週末に高速でツーリングしたい普通二輪・大型二輪125ccを超えれば高速を走れる
将来いろいろなバイクに乗りたい大型二輪(MT)乗れる範囲がいちばん広い
クラッチ操作に不安があるAT限定大型二輪乗れるのはATの二輪車だけ

例えば、平日は通勤で250ccに乗り、休日にたまに遠出する人なら、普通二輪で十分なことも多いです。一方、乗りたいバイクがもう決まっていて、それが400ccを超えるなら、答えは大型二輪ですよね。

大型二輪を取る前に確かめたいこと
  • 乗りたいバイクの総排気量を調べた
  • バイクを置く場所と、車検のある暮らしをイメージした
  • 教習に通える曜日と時間帯を書き出した
  • 今持っている免許を免許証で確かめた
  • 二人乗りや高速で走りたい時期を考えた

乗れるバイクを排気量やタイプで見てみたい方は、大型二輪免許で乗れるバイクも参考にしてみてください。普通二輪との違いを詳しく比べたい方は大型二輪と普通二輪の違いにまとめています。

大型を持つと維持費も変わる

大型二輪は、道路運送車両法ではすべて250ccを超える「小型二輪車」に入ります。そのため車検があり、自動車検査証の有効期間は初回3年、2回目以降は2年です。

軽自動車税(種別割)は、東京都港区の例で250cc超の二輪の小型自動車が年6,000円です。免許の費用だけでなく、乗り始めてからのお金もあわせて考えておきましょう。

よくある失敗

免許を取ることだけを目標にして、乗りたいバイクや置き場所、維持費を後回しにしてしまう方もいます。免許を取ってから『思っていたより大変だった』とならないよう、乗り始めた後の姿も一緒に考えておくのがおすすめです。

今のバイクをどうするかも先に考える

大型二輪を取ったら、今乗っている普通二輪や、家で眠っているバイクをどうするかも気になってきますよね。乗り換えの予算を立てる時に、ここが意外と大きな差になります。

次の1台の資金を考えるなら、今のバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、予算の見通しが立てやすくなります。

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よくある質問

大型二輪とは何ccからですか?

総排気量400ccを超えるバイクが大型二輪(大型自動二輪車)です。電動のバイクは定格出力20kWを超えるものが当てはまります。400cc以下は普通二輪の範囲です。

大型二輪免許は何歳から取れますか?

警視庁の案内では、大型二輪免許は18歳以上で受験できます。普通二輪などほかの免許を先に持っている必要はありません。

大型二輪免許で原付や普通二輪にも乗れますか?

乗れます。大型二輪免許では、大型自動二輪車のほかに普通自動二輪車・小型特殊自動車・原付を運転できます。ただし四輪の普通自動車は運転できません。

AT限定の大型二輪だと排気量の制限はありますか?

今はありません。2019年12月1日に650cc以下という条件がなくなりました。ただ、クラッチ操作のあるバイクには乗れません。

大型二輪を取ってすぐ二人乗りできますか?

一般道では、大型二輪免許を受けて通算1年に達するまでは二人乗りできません。ただし普通二輪免許を今も持っていて、その期間が通算1年以上ある人は除かれます。高速道路は20歳以上で通算3年以上などの条件があります。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪とは、総排気量400ccを超えるバイク(大型自動二輪車)のこと
  • 大型二輪免許は18歳以上で受験でき、排気量の上限はない
  • 免許はMTとAT限定の2種類で、AT限定も今は排気量の制限がない
  • 教習の時限数は、普通二輪ありなら技能12時限、免許なしなら技能36時限と学科26時限
  • 大型が要るかは、乗りたいバイクの排気量・走りたい道・二人乗りの予定で決める
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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