いきなり大型二輪は取れる?普通二輪なしで目指す時の考え方

いきなり大型二輪は取れるのか、普通二輪なしで目指す時の考え方を紹介する記事のアイキャッチ

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乗りたいのは大型バイク。それなら『普通二輪を飛ばして、いきなり大型二輪から取れないかな』と考えますよね。でも、本当に取れるのか、途中でついていけなくならないかは心配なところです。

結論から言うと、いきなり大型二輪免許は、普通二輪なしでも取れます。ただ、教習の時限は長めで、教習所によっては受け付けていない所もあるんです。

この記事では、いきなり大型と普通二輪からのステップアップを、時限数・費用・挫折しやすさの3つで比べて、自分に合う道の選び方を紹介します。

目次

いきなり大型二輪は、本当に取れる?

先に結論

大型二輪は、普通二輪免許なしでも取れます。受験資格は18歳以上で、免許の経歴は必要ありません。車の免許を持っていても、何も持っていなくても、最初から大型二輪を目指せます。

『バイクの免許は、普通二輪から順番に取るもの』と聞いたことがある方も多いはずです。実は、法令でそう決まっているわけではないんです。

警視庁の案内では、大型二輪の受験資格は18歳以上とされ、「免許経歴は必要ありません」と書かれています。大型二輪の普通二輪なし、中型なしの状態からでも、教習所で教習を受けられます。

教習の時限数は、道路交通法施行規則の別表第四で、持っている免許ごとに決まっています。1時限は50分で、表の数は最短です。

今持っている免許大型二輪(MT)の技能学科
何も持っていない(原付だけも含む)36時限26時限
普通免許など車の免許31時限1時限
参考:普通二輪(MT)12時限0時限

いきなり大型二輪免許を目指すのは、上の2行の人です。普通二輪ありの人と比べると、技能だけで19〜24時限の差があります。

AT大型二輪なら時限は少なめ

ATの大型バイクだけに乗るつもりなら、AT大型二輪をいきなり目指す道もあります。技能の時限はMTより少なくなります。

今持っている免許AT大型二輪の技能学科
何も持っていない29時限26時限
普通免許など車の免許24時限1時限

AT大型二輪の免許では、AT以外の二輪車は運転できません。乗りたいバイクがMTなら、最初からMTを選んでおきましょう。

受け付けていない教習所もある

法令では取れるとはいえ、すべての教習所がいきなり大型の教習を受け付けているとは限りません。公式サイトの料金表に、普通二輪を持っていない人向けの大型二輪の料金を載せていない教習所もあります。

『近くの教習所が対応しているか分からない』という時は、先に電話で聞いてみるのがおすすめです。例えばこんな聞き方です。

「バイクの免許は何も持っていません。大型二輪のMTから入校できますか?」

この一言で、入校できるか、何時限の予定か、料金はいくらかをまとめて教えてもらえます。

原付免許だけの人は

教習の時限表では、原付免許だけを持っている人は「何も持っていない」の行で数えます。原付で公道に慣れていても、時限数は変わらないので注意しておきましょう。

いきなり大型と、普通二輪からの段階を3つの物差しで比べる

3つで比べる

いきなり大型と、普通二輪を取ってから大型へ上げる道を、時限数・費用・挫折しやすさの3つで比べます。時限数だけなら差は小さく、費用と気持ちの面で差が出やすいのがポイントです。

『最初から大型二輪と、段階を踏むのとでは、どっちが得なの?』という疑問はとても多いです。ここでは、1つずつ物差しを当ててみましょう。

いきなり大型二輪と普通二輪からのステップアップを、時限数・費用・挫折しやすさの3つの物差しで比べた図解

物差し1:時限数

まずは時限数です。普通二輪を取ってから大型二輪へ上げる場合は、2つの教習の時限を足して比べます。

スタートルート技能の合計(最短)学科の合計
何も持っていないいきなり大型二輪36時限26時限
何も持っていない普通二輪(19)から大型二輪(12)31時限26時限
普通免許ありいきなり大型二輪31時限1時限
普通免許あり普通二輪(17)から大型二輪(12)29時限1時限

こうして見ると、技能の合計は普通二輪を挟んだ方が少し少ない計算です。何も持っていない人で5時限、普通免許ありの人で2時限の差です。

ただ、普通二輪を挟む場合は、入校・卒業検定・試験場での手続きが2回ずつになります。時限数の差だけでは、どちらが楽とは言い切れないんです。

物差し2:費用

次に費用です。大阪府のある教習所の公開料金(税込・2026年10月に確認)で比べてみましょう。

スタートいきなり大型二輪(MT)普通二輪(MT)を取るそのあと大型二輪(MT)へ
何も持っていない264,000円148,500円94,600円
普通免許あり172,700円101,200円94,600円

普通二輪を挟む場合は、右の2つを足した額になります。この教習所の例では、どちらのスタートでも、いきなり大型の方が合計は抑えられます。

入所金や検定料が2回かかるぶん、段階を踏む方が高くなることがあります。ただ、料金は教習所で大きく違うので、通える教習所で同じように比べてみてください。費用の全体は大型二輪免許の費用で紹介しています。

物差し3:挫折しやすさ

最後は、途中でつらくならないか、という気持ちの面です。ここは数字では表せませんが、つまずきやすい場面ははっきりしています。

場面いきなり大型普通二輪から
最初の取り回し初めてのバイクが大型の車体普通二輪で慣れてから大型へ
低速の課題重い車体で一から覚える基本はできた状態で練習する
教習の期間1回の教習が長い2回に分かれて区切りがつく
途中でやめたくなった時免許が何も残らない普通二輪の免許は手元に残る

いきなり大型は、1回の教習が長いぶん、途中で気持ちが切れやすい面もあります。一方で、普通二輪から始めると、大型にたどり着くまでに2回の山を越えることになります。

もう一つ大事なのは、途中でやめたくなった時の違いです。普通二輪から始めた人は、少なくとも普通二輪の免許が手元に残ります。いきなり大型の場合は、卒業まで進まないと免許は何も残りません。

だからこそ、いきなり大型を選ぶなら『最後までやり切る』と決めてから入校するのがおすすめです。

『どっちがいいか決められない』という方は、次の判定表を見てみてください。

最初から大型二輪が向く人、普通二輪から始めたい人

判定のポイント

乗りたいバイク、通える期間、重い車体への不安の3つで考えると、自分に向いている道が見えてきます。いきなり大型は「乗りたい大型がはっきりしている人」ほど向いています。

いきなり大型二輪と、普通二輪からのステップアップ、どちらが正解ということはありません。自分の状況に当てはめて考えてみましょう。

最初から大型二輪が向く人と普通二輪から始めたい人を、乗りたいバイク・通える期間・重さへの不安で判定する図解
あなたの状況向いている道理由
乗りたい大型バイクが決まっているいきなり大型遠回りせず目的のバイクに乗れる
まとまった休みで一気に通えるいきなり大型長い教習でも間が空かない
費用をなるべく抑えたいいきなり大型入所や検定が1回で済む
まずは250ccくらいで公道に慣れたい普通二輪から先に免許を取って乗り始められる
重い車体を支えられるか不安普通二輪から軽い車体で基本を身につけられる
仕事が忙しく、通う間が空きやすい普通二輪から1回の教習が短く区切りやすい

迷った時に自分に聞いてみたいこと

判定表を見ても決めきれない時は、次の質問に答えてみてください。「はい」が多いほど、いきなり大型が向いています。

いきなり大型に向いているかの確認
  • 乗りたい大型バイクの車種やタイプが決まっている
  • 教習の期間中、週に何回か通う時間が取れる
  • 重い物を押したり支えたりするのに抵抗がない
  • 延長になっても続けるつもりがある

いきなり大型が向く場面

例えば、ツーリング仲間がみんな大型に乗っていて、自分も同じように走りたい場面です。この場合、普通二輪を挟むと、大型に乗れるまでの時間がそのぶん延びてしまいます。

『どうせ大型に乗るなら、一気に大型二輪まで』という考え方は、目的がはっきりしているほど理にかなっています。

普通二輪から始めたい場面

一方で、『バイクに乗るのは初めてで、まずは近所を走れればいい』という人もいますよね。この場合は、普通二輪で日常の運転に慣れてから、乗りたくなった時に大型へ上げても遅くありません。

普通二輪からの流れは普通二輪ありで大型二輪を取るで詳しく紹介しています。

いきなり大型のよいところ
  • 入所や検定が1回で済む
  • 費用の合計を抑えやすい
  • 免許を取ってすぐ大型に乗れる
いきなり大型で気をつけたいところ
  • 初めてのバイクが重い大型の車体になる
  • 1回の教習が長く、気持ちが切れやすい
  • 受け付けていない教習所もある

いきなり大型の教習の流れと日数

流れは段階ごとに

いきなり大型でも、流れは入校、第一段階、第二段階、卒業検定、試験場での手続きの順です。何も持っていない人は学科教習も並行して受けます。

いきなり大型の教習は、普通二輪の教習と同じ流れを、大型の車体で通して行うイメージです。大きな違いは、技能の時限数が多いことです。

いきなり大型二輪を目指す人が最初に乗ることになる、教習所のコースに止まった大型バイクのイメージ写真
いきなり大型二輪の流れ
  1. 教習所に入校の手続きをする(持ち物は教習所の案内で確認)
  2. 第一段階の技能教習を受ける(免許なし最短16時限・普通免許あり最短14時限)
  3. 第二段階の技能教習を受ける(免許なし最短20時限・普通免許あり最短17時限)
  4. 学科教習を受ける(免許なし26時限・普通免許あり1時限)
  5. 卒業検定に合格して卒業証明書を受け取る
  6. 住所地の運転免許試験場で手続きをして免許証を受け取る

二輪には仮免許がないので、車の教習のような仮免許の試験はありません。卒業検定に合格すれば、試験場での技能試験は免除されます。

1日に受けられる時限には上限がある

法令では、1日の技能教習は原則3時限まで、第一段階は2時限までです。何も持っていない人の第一段階は最短16時限なので、第一段階だけでも最短8日ほどかかる計算です。

教習は9か月以内に終える決まりがあります。いきなり大型は時限が多いので、通える曜日と時間を先に決めておくと安心です。

詳しい流れは大型二輪の教習の流れで紹介しています。

最初に戸惑いやすいこと

いきなり大型で最初の壁になりやすいのは、エンジンをかける前の取り回しと引き起こしです。初めて触るバイクが大型なので、『こんなに重いの?』と驚く人も少なくありません。

腕の力だけで動かそうとせず、体を車体に寄せて足で押すのがコツです。教官から「腰を落として、太ももで押してみて」と言われたら、そのとおりにやってみてください。やり方は大型二輪の引き起こし・取り回しのコツで詳しく紹介しています。

一気に大型二輪を取りたいなら合宿も

まとまった休みが取れるなら、合宿で一気に大型二輪を取る方法もあります。合宿免許の申込サイトでは、大型二輪の最短日数を、免許なしで「16日間」、普通免許ありで「14日間」と案内しています。

料金の目安は、免許なしで「20万円台後半〜30万円台」、普通免許ありで「20万円台〜20万円台後半」とされ、時期や教習所で大きく幅があります。合宿の詳しい話は大型二輪の合宿免許で紹介しています。

免許の予定が立ったら、次の1台の資金も考えておきたいところです。家に使っていない原付やバイクがあるなら、今いくらになるかを先に確かめておくと、大型バイクの予算の足しになります。

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いきなり大型を取ったあとに気をつけたいこと

免許を取ってからが本番

いきなり大型を取った人は、公道でバイクに乗るのも初めてということが多いですよね。最初の1年は、ルールの面でも運転の面でも丁寧に走ることが大切です。

いきなり大型二輪を取ると、教習所の外で乗る初めてのバイクが大型、ということになります。ここでは、免許を取ったあとに知っておきたいことをまとめました。

二人乗りは、すぐにはできない

一般道では、大型二輪の免許を受けていた期間が通算1年に達しないと、二人乗りはできません。普通二輪を持っていない人は、この1年がそのまま当てはまります。

高速道路では、20歳以上で、大型二輪の免許の期間が通算3年以上などの条件があります。くわしくは大型二輪で二人乗りはいつから?で紹介しています。

初心運転者期間は1年

大型二輪の免許を受けた日から通算1年は、初心運転者期間です。この間の違反が基準に当てはまると、再試験の対象になります。

装備は早めにそろえておく

公道を走るには、ヘルメットの着用が法律で決まっています。教習で借りていた人は、免許を受け取る前に自分の装備をそろえておきましょう。

グローブや、体を守るウェアもあると安心です。選び方は大型二輪のヘルメットと装備の選び方で紹介しています。

最初の1台は無理をしない

大型二輪の免許では、大型自動二輪車のほか、普通自動二輪車や原動機付自転車も運転できます。最初は扱いやすいバイクから慣れていく、という選び方もあります。

『せっかく大型を取ったのに』と思うかもしれません。でも、公道での経験を積んでから乗り換えても、免許はそのまま使えます。

よくある失敗

教習所のコースでは乗れていても、公道では交通の流れや路面の変化に戸惑うことがあります。最初のうちは、慣れた道や空いている時間帯を選んで走ってみてください。

いきなり大型二輪で、よくある相談

相談の多くは「本当に取れるか」と「やめた方がいいか」

いきなり大型を考えている人からは、段階を踏まないと取れないのでは、という疑問と、やめた方がいいのでは、という不安の相談がよく見られます。

Yahoo!知恵袋などで多かった相談を、3つ紹介します。

普通二輪から段階を踏まないと取れないって本当?

「バイクの免許は、普通二輪から大型二輪へ段階を踏まないと取れないって本当?」という相談です。

結論から言うと、本当ではありません。大型二輪の受験資格は18歳以上で、免許の経歴は必要ありません。ただ、教習所によっては受け付けていない所もあるので、入校前に確かめておくと確実です。

リッターバイクに乗るわけでもないのに、いきなり大型はやめた方がいい?

「すぐにリッターバイクに乗るわけではない。それでも、いきなり大型二輪を取るのはやめた方がいい?」という相談もあります。

やめた方がいい、ということはありません。大型二輪の免許では普通二輪のバイクも運転できるので、最初は小さめのバイクから乗る使い方もできます。

ただ、教習は大型の車体で受けるので、重さへの不安が大きい人は、普通二輪から始める道とも比べてみてください。

大型まで取るか、普通二輪を取ってから考えるか

「大型二輪まで一気に取るか、普通二輪を取ってから大型に乗りたくなったら取るか、迷っている」という声も多いです。

迷う時は、この記事の判定表で「乗りたいバイクが決まっているか」を見てみてください。決まっていればいきなり大型、まだなら普通二輪から、という考え方が分かりやすいです。いきなり大型の難しさについてはいきなり大型二輪は難しい?で詳しく紹介しています。

よくある質問

いきなり大型二輪免許は、何歳から取れますか?

大型二輪の受験資格は18歳以上です。普通二輪を持っていなくても、18歳以上なら教習を受けられます。

大型二輪を普通二輪なしで取る場合、何時限かかりますか?

MTの大型二輪なら、何も持っていない人は技能36時限・学科26時限、普通免許ありの人は技能31時限・学科1時限が最短です。

いきなり大型と普通二輪からでは、どちらが安いですか?

教習所によって違いますが、普通二輪を挟むと入所や検定が2回になるため、いきなり大型の方が合計を抑えられる例があります。通える教習所の料金表で比べてみてください。

原付免許を持っていると、いきなり大型の時限は短くなりますか?

大型二輪の教習時限の表では、原付免許だけの人は何も持っていない人と同じ行で数えます。時限は短くなりません。

教習の途中で普通二輪の免許をもらうことはできますか?

大型二輪の教習は、大型二輪の免許を取るためのものです。途中で普通二輪に切り替えられるかどうかは、教習所に確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • いきなり大型二輪は、普通二輪なしでも18歳以上なら取れる
  • 何も持っていない人は技能36時限・学科26時限、普通免許ありは技能31時限・学科1時限が最短
  • 時限数は段階を踏む方が少し少ないが、入所や検定が2回になり費用は高くなる例がある
  • 乗りたい大型がはっきりしている人ほど、いきなり大型が向いている
  • 受け付けていない教習所もあるので、入校前に確かめる
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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