小型二輪から大型二輪へ|限定付き免許からの教習と順番

小型二輪から大型二輪へ、限定付き免許から上げる時の教習と順番を紹介する記事のアイキャッチ

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125ccのバイクで走るのに慣れてきて、『いつかは大型に』と思い始めた方も多いはずです。でも、小型限定の免許から、どんな順番で上げればいいのかは分かりにくいですよね。

結論から言うと、小型二輪から大型二輪へは、普通二輪を挟まずに直接上げることもできます。ただ、計算してみると、普通二輪を挟んだ方が技能の時限が少なくなる組み合わせもあるんです。

この記事では、持っている限定ごとの時限数と、どちらの順番が向いているかの判定表を紹介します。

目次

小型二輪から大型二輪へ、直接上げられる?

先に結論

小型限定普通二輪やAT小型限定普通二輪の免許から、大型二輪の教習へ直接進めます。教習時限は、持っている限定の種類によって決まっています。

まず、小型限定の免許がどんな免許かを確認しておきましょう。小型二輪車とは、総排気量125cc以下・定格出力1.00kW以下の普通自動二輪車のことです。

小型限定普通二輪免許は、普通二輪免許の一種で、この小型二輪車だけを運転できる条件が付いています。AT小型限定は、さらにクラッチ操作のないAT車に限られます。

免許運転できる二輪車高速道路
AT小型限定普通二輪125cc以下のAT二輪車走れない
小型限定普通二輪125cc以下の二輪車走れない
普通二輪400cc以下の二輪車125cc超の車なら走れる
大型二輪排気量の上限なし125cc超の車なら走れる

高速道路は、総排気量125cc以下の二輪車は通行できません。『そろそろ高速でツーリングに行きたい』という気持ちが、上の免許を考えるきっかけになることも多いですよね。

限定ごとの時限数を並べてみる

ここが判断の土台

大型二輪(MT)の技能教習は、小型限定ありで最短20時限、AT小型限定ありで最短24時限です。ATの大型二輪なら、それぞれ17時限と18時限になります。

教習の時限数は、道路交通法施行規則の別表第四で決まっています。1時限は50分で、表の数は最短です。

今持っている免許大型二輪(MT)の技能AT大型二輪の技能
小型限定普通二輪20時限(第一段階9・第二段階11)17時限(6・11)
AT小型限定普通二輪24時限(13・11)18時限(7・11)
参考:普通二輪(MT)12時限(5・7)9時限(3・6)
参考:AT普通二輪16時限(9・7)10時限(4・6)

学科教習は、普通二輪免許を持っている人は0時限とされています。小型限定も普通二輪免許の一種ですが、自分の場合に学科があるかどうかは、入校前に教習所に確認しておくと安心です。

『普通二輪ありの人より、ずいぶん多いな』と感じたかもしれません。小型限定からだと、125ccより大きな車体に慣れる部分から始めることになるので、そのぶん時限が増えるんです。

小型限定とAT小型限定から大型二輪までの時限数を、直接上げる場合と普通二輪を挟む場合で並べた図解

普通二輪を挟む?直接上げる?の計算

計算の結果

限定解除で普通二輪に上げてから大型二輪へ進む場合と、直接大型二輪へ上げる場合を比べると、技能の合計は普通二輪を挟んだ方が少ない組み合わせがあります。

ここが、この記事でいちばん見てほしいところです。小型限定から普通二輪への限定解除の時限は、法令の表には載っていません。そこで、教習所が公開している時限を使って計算してみます。

スタート普通二輪を挟む場合直接上げる場合
小型限定(MT)から大型MTへ限定解除5時限+普通二輪から12時限=17時限20時限
AT小型限定から大型MTへ限定解除8時限+普通二輪から12時限=20時限24時限
AT小型限定からAT大型へAT普通二輪へ5時限+AT普通二輪から10時限=15時限18時限

限定解除の時限は、教習所の案内に載っている数です。法令で決まった数ではないので、通う教習所で確かめてみてください。

時限が少なくても、手間は増える

普通二輪を挟む場合は、教習所での審査と、試験場での免許証の条件変更がもう1回入ります。教習所によっては、入所金や検定料も2回分かかることがあります。

例えばこんな場面です。平日は仕事で、試験場へ行ける日が限られている人。この場合、時限が3〜4時限少なくても、試験場へ行く回数が増える方が負担になるかもしれません。

普通二輪を挟む時の流れ

普通二輪を挟む場合は、まず教習所で限定解除の教習を受けます。教習所の案内では、次のような流れになっています。

限定解除で普通二輪に上げる流れ
  1. 教習所で限定解除の技能教習を受ける
  2. 教習所での審査に合格する
  3. 運転免許試験場で免許証の条件変更をする(審査の合格証明書には有効期限がある)
  4. あらためて大型二輪の教習に入校する

ある教習予約サイトの案内では、条件変更は即日で、技能審査の合格証明書の有効期限は合格日から3か月とされています。合格したら、早めに試験場へ行く日を決めておきましょう。

よくある勘違い

限定解除の時限は、法令の表ではなく教習所の案内で決まっています。料金と合わせて、入校前に「全部で何時限、いくらになるか」を聞いておきましょう。

どちらの順番が向いているか判定表

判定のポイント

すぐに大型に乗りたいか、まず400cc以下で慣れたいか、試験場へ行ける回数はどうか。この3つで考えると、順番が決めやすくなります。

時限の計算だけでは決めきれない、という方も多いはずです。自分の状況に近い行を探してみてください。

あなたの状況向いている順番理由
乗りたい大型バイクが決まっている直接大型へ免許の手続きが1回で済む
まずは250ccや400ccで高速に慣れたい普通二輪を挟む途中で普通二輪のバイクに乗り始められる
教習の時限を少しでも減らしたい普通二輪を挟む技能の合計が少なくなる組み合わせがある
試験場へ行ける日が少ない直接大型へ条件変更の手続きが1回減る
ATの大型スクーターに乗りたいAT大型二輪へMTより時限が少ない
小型二輪から大型二輪へ上げる時に、直接上げるか普通二輪を挟むかを、乗りたいバイクや通える回数で判定する図解

迷ったら、乗りたいバイクから逆算する

『どっちも決め手がない』という時は、乗りたいバイクから考えるのが分かりやすいです。MTの大型に乗りたいならMTの大型二輪へ、ATしか乗らないならAT大型二輪へ、と決めていきます。

AT限定の大型二輪について詳しくはAT限定大型二輪免許とはで紹介しています。普通二輪から大型へ上げる流れは普通二輪ありで大型二輪を取るが参考になります。

直接上げる時は、卒業後に試験場へ1回

直接大型二輪へ上げる場合は、教習所の卒業検定に合格したあと、住所地の運転免許試験場で手続きをします。卒業証明書があれば、試験場の技能試験は免除されます。

東京都の例では、指定教習所を卒業した人の手数料は、運転免許証だけの場合で4,200円です。マイナ免許証にするかどうかで額が変わるので、住所地の試験場の案内で確かめてみてください。

『試験場に何度も行くのは大変』という方にとっては、手続きが1回で済むのは大きな安心材料ですよね。

費用は教習所ごとに見比べる

費用は、教習所や地域、時期で変わります。例えば北海道のある教習所の公開料金(税込・2026年10月に確認)では、小型限定ありの人のAT大型二輪(技能17時限)が159,720円でした。

これはあくまで1校の例です。費用の考え方は大型二輪免許の費用で詳しく紹介しています。

大型に上げると、今の125ccのバイクをどうするかも気になってきますよね。乗り換えを考えているなら、今のバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

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125ccから大型へ、最初に戸惑いやすいこと

車体の大きさに慣れるところから

小型二輪に慣れている人ほど、大型の車体の重さと大きさに最初は驚きます。小型限定からの時限が多いのは、この慣れの部分があるからです。

試験場の技能試験の基準(富山県警の実施基準の例)では、大型二輪の試験車は総排気量700cc以上で、車両重量200kg以上とされています。125ccのバイクとは、押した時の手応えがまるで違いますよね。

教習所の教習車が同じ基準かどうかは、教習所ごとに確認が必要です。ただ、大きく重い車体で教習を受ける、という点は変わりません。

最初の数時限で意識したいこと
  • 取り回しは腕の力より、体を車体に寄せて押す
  • 発進は半クラッチを長めに使い、ゆっくり動き出す
  • 低速の課題では目線を遠くに置く
  • 停止する時は早めに減速して足をつく位置を決めておく

『125ccではあんなに軽く曲がれたのに』と感じる場面もあるはずです。そんな時は、教官に「どこを見て曲がればいいですか」と聞いてみてください。目線の置き方ひとつで、曲がりやすさが変わることも多いんです。

引き起こしや取り回しのコツは大型二輪の引き起こし・取り回しのコツで詳しく紹介しています。

小型二輪から大型二輪で、よくある相談

免許を上げたあとの疑問が多い

小型二輪から大型二輪を考えている人からは、二人乗りがいつからできるか、免許証の表示はどうなるか、といった「取ったあと」の相談がよく見られます。

Yahoo!知恵袋で多かった相談を3つ紹介します。

小型二輪を3年前に取った。大型に上げたら1年は二人乗りできない?

「小型二輪の免許を3年前に取った。大型に上げたら、1年間は大型での二人乗りが禁止?」という相談です。

法令では、大型二輪の免許を受けた期間が1年に満たない人の二人乗りを制限しています。ただ、普通二輪免許の期間が通算1年以上あるなど、除かれる条件も決まっています。

小型限定の期間がどう数えられるかは、自分の免許の経歴で変わります。大型二輪を受け取る時に、試験場で確かめておくと確実です。二人乗りのルールは大型二輪で二人乗りはいつから?で詳しく紹介しています。

大型を取ったら「小型二輪に限る」の表示は消える?

「小型二輪から大型二輪を取ったら、免許条件の『普通二輪は小型二輪に限る』の表示は消える?」という相談もあります。

大型二輪の免許では、大型自動二輪車のほか、普通自動二輪車も運転できます。条件欄の表示がどう書き換わるかは、免許証を受け取る時に試験場の窓口で聞いてみてください。

一発試験なら簡単そうに見えるけど?

「大型二輪の一発試験の実技は、見ていると簡単そうだけど実際はどう?」という声もあります。

試験場の技能試験の基準(富山県警の実施基準の例)では、一本橋を10秒以上、スラロームを7秒以下など、大型二輪ならではの基準があります。重い車体で基準を満たすのは、見た目より難しいと感じる人が多いです。

よくある質問

小型限定から大型二輪へ、普通二輪を飛ばして上げられますか?

上げられます。小型限定ありの人の大型二輪(MT)は技能20時限、AT大型二輪は17時限が最短です。

AT小型限定から大型二輪(MT)へは何時限ですか?

技能24時限が最短です。AT大型二輪なら18時限です。

小型限定から普通二輪を挟むと、時限は少なくなりますか?

教習所が公開している限定解除の時限で計算すると、挟んだ方が少なくなる組み合わせがあります。ただ、審査や試験場の手続きが1回増えます。

小型限定の免許で高速道路は走れますか?

走れません。総排気量125cc以下の二輪車は高速道路を通行できません。

小型限定から大型二輪を取ったら、125ccのバイクにも乗れますか?

乗れます。大型二輪の免許では、大型自動二輪車のほか普通自動二輪車や原動機付自転車も運転できます。

まとめ

この記事の要点
  • 小型限定やAT小型限定から、大型二輪へ直接上げられる
  • 大型二輪(MT)は小型限定ありで20時限、AT小型限定ありで24時限が最短
  • 普通二輪を挟むと技能の合計は少なくなる組み合わせがあるが、手続きは増える
  • 乗りたいバイクと、試験場へ行ける回数で順番を決めると迷いにくい
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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