AT限定大型二輪の限定解除|MTに乗るための教習と流れ

大型二輪の限定解除でAT限定からMTに乗れるようにする教習と流れを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が警察庁・各都道府県警察などの公式情報や読者の声を調べて独自に執筆しています。教習の時限数・手数料・法令は改定されることがあるため、最新の公式案内で確認してください。本ページにはプロモーションが含まれます。

AT限定で大型二輪を取ったけれど、『やっぱりMTの大型にも乗りたい』と思い始めていませんか。そう感じるのは自然なことです。

結論から言うと、大型二輪の限定解除は、教習所で技能教習を受けて審査に合格し、運転免許試験場で免許証の条件を変更する流れです。新しく免許を取り直す必要はありません。

この記事を読めば、限定解除の流れを時間の順に追いながら、解除するかどうかを判断する材料がそろいます。

目次

大型二輪の限定解除とは?

先に結論

大型二輪の限定解除は、免許証に付いている「AT車に限る」といった条件を外し、MTの大型二輪にも乗れるようにする手続きです。免許の種類はそのままで、条件だけが変わります。

AT限定の大型二輪免許は、免許証の条件等の欄に「二輪車はAT車に限る」のような文言が入っています。限定解除をすると、この条件がなくなり、クラッチ操作のあるバイクにも乗れるようになるんです。

ここでいう二輪車は、大型と普通の自動二輪車の両方です。限定解除をすると、大型だけでなく400cc以下のMT車にも乗れるようになります。

比べる所限定解除の前限定解除のあと
乗れる大型二輪クラッチ操作のないAT車だけATもMTもすべて
乗れる普通二輪クラッチ操作のないAT車だけATもMTもすべて
免許証の条件等の欄AT車に限る文言があるその文言がなくなる

免許証の欄の読み方は大型二輪の免許証の見方で紹介しています。AT限定の中身はAT限定大型二輪免許とはも見てみてください。

二輪の限定解除はほかにもある

限定解除は、AT限定の大型二輪だけの話ではありません。普通二輪にも、AT限定や小型限定から外す限定解除があります。

教習所の案内に載っている、二輪の限定解除の技能時限をまとめるとこうなります。法令で決まった時限ではないので、目安として見てください。

限定解除の組み合わせ教習所の案内の時限
AT大型二輪から大型二輪8時限
AT普通二輪から普通二輪5時限
小型限定普通二輪から普通二輪5時限
AT小型限定から普通二輪8時限
AT小型限定からAT普通二輪5時限
AT小型限定から小型限定4時限

この記事で中心に扱うのは、いちばん上のAT大型二輪から大型二輪への限定解除です。

限定解除の流れを時間軸で見る

3つの段階で進む

大型二輪の限定解除は「教習所で技能教習」「審査に合格」「試験場で条件変更」の3段階です。審査に受かってから試験場へ行くまでの期限にも気をつけましょう。

限定解除の流れを、時間の順に並べるとこうなります。教習所の案内をもとにしているので、細かい所は通う教習所で確かめてください。

限定解除の流れ
  1. 教習所に限定解除のコースで申し込む
  2. 技能教習でクラッチ操作と課題を練習する
  3. 教習所で審査を受けて合格する
  4. 合格証明書を持って、運転免許試験場で条件変更の手続きをする
  5. 条件が外れた免許証を受け取る
大型二輪の限定解除を、教習・審査・条件変更の3段階で時間の順に示した図解
段階やること時間の目安
教習技能教習を受ける教習所の案内では8時限
審査教習所で技能の審査を受ける教習の最後に受ける
条件変更試験場で手続きをする教習所の案内では即日

教習所の案内では、試験場で条件変更をする時に「指定校技能審査合格証明書」が要るとされています。この証明書の有効期限は、合格日から3か月と案内されています。

よくある失敗

審査に合格したことで安心して、試験場での手続きを後回しにしてしまう例です。合格証明書の期限を過ぎないよう、合格したら早めに試験場へ行く日を決めておきましょう。

試験場へ行く前に確かめること

条件変更の手続きは、教習所の卒業後に免許証を受け取る手続きとは少し違います。持ち物や受付の時間は、住所地の試験場の案内で前もって確かめておきましょう。

試験場へ行く前のチェック
  • 指定校技能審査合格証明書を持っているか
  • 合格日から3か月以内に行ける日を決めたか
  • 今の免許証を持っているか
  • 受付の時間と、必要な手数料を試験場の案内で見たか

『平日に休みが取りにくい』という方は、試験場の受付の曜日も早めに見ておくと慌てずに済みますよ。

法令上は、限定解除審査の手続きは道路交通法施行規則で定められていて、住所地の公安委員会に申請する形です。実際の受付の場所や持ち物は、住所地の運転免許試験場の案内で確かめてみてください。

限定解除の教習で練習すること

中心はクラッチ操作

AT限定から大型二輪へ限定解除する教習では、クラッチ操作とギアチェンジを覚えることが中心です。大型の車体や課題そのものには、AT限定の教習で一度触れています。

AT大型二輪から大型二輪への限定解除の技能教習は、教習所の案内では8時限とされています。法令の別表第四には限定解除の時限が載っていないので、時限数は教習所の案内で確かめておきましょう。

『8時限でクラッチ操作まで覚えられるかな』と不安な方もいるはずです。ただ、取り回しや課題の流れはAT限定の教習で経験しているので、新しく覚えるのは主にクラッチとギアの操作です。

練習すること気をつけたい所
発進と停止半クラッチでつながる位置を体で覚える
ギアチェンジ速度に合わせて上げ下げする
一本橋半クラッチとリアブレーキで10秒以上を目指す
波状路半クラッチを使いながら立ち姿勢で通る
急制動40km/hに届くギアと開始位置を覚える

例えばこんな場面がよくあります。

「ATの時は一本橋が得意だったのに、クラッチがあると速度が安定しません」
「半クラッチの位置がつかめると、むしろ速度は整えやすくなるので、発進の練習から丁寧にやっていきましょう」

運転のコツは一般的な教本レベルの話なので、教習では指導員の説明を優先してください。

教習が始まる前にできること

限定解除の教習は時限が少ない分、1回1回の教習の中身が濃くなります。入校の前に、次のような準備をしておくと落ち着いて臨めます。

  • 教本や図で、半クラッチとギアチェンジの流れを読んでおく
  • シフトペダルを操作しやすい靴を用意する
  • 間を空けずに通える日程で予約を考える
  • 不安な課題があれば、申し込みの時に伝えておく

教習の間が空くと、クラッチの感覚を思い出すのに時間がかかります。8時限を短い期間でまとめて受けると、感覚が残ったまま次の教習に入れます。

限定解除するかどうかの判断表

乗りたいバイクで決める

限定解除をするかは、乗りたいバイクがMT仕様かどうかで決めるのがいちばんです。AT仕様のバイクで満足しているなら、急いで解除する必要はありません。

迷った時は、次の判断表に当てはめてみてください。この記事でおすすめしている考え方です。

今の状況判断の目安
乗りたい大型バイクがMT仕様限定解除を考える
400cc以下のMT車にも乗りたい限定解除を考える
仲間とバイクを貸し借りする機会がある限定解除を考える
今のATのバイクで満足している急がなくてよい
クラッチ操作に強い不安がある教習所に相談してから決める

例えば、こんなふうに考える人もいます。

「今のスクーター型には満足しているけど、友達のMTの大型を見て気になってきました」
「気になる車を何台か見て、本当に乗りたいのがMT仕様なら、そのタイミングで解除を考えても遅くはありませんよ」

限定解除は、AT限定の免許を取ったあとで考えればよいものです。乗りたいバイクがはっきりしてから決めても、遅すぎることはありません。

気になるバイクがMT仕様だと分かった時が、限定解除を考えるちょうどよいタイミングです。それまではAT限定のまま、大型バイクのある毎日を楽しんでみてください。

限定解除をするかどうかを、乗りたいバイクや今の満足度から判断する図解

限定解除をしない選び方もある

『みんな限定解除しているのかな』と気になる方もいるかもしれません。ただ、AT限定のまま乗り続けるのも、立派な選び方です。

ATの大型バイクは排気量の上限なく選べるので、乗りたいバイクがAT仕様で見つかるなら困ることはありません。ATの大型バイクの選び方は大型二輪のオートマで乗れるバイクで紹介しています。

費用は教習所で違います。

例えば、ある教習所の公開料金では、AT限定大型二輪の限定解除のコース(技能8時限)が87,780円でした(料金時点の記載なし)。費用の考え方はAT限定大型二輪の費用で紹介しています。

これから大型二輪を取る人で、いずれMTにも乗りたい人は、最初からMTを選ぶ方法もあります。選び方は大型二輪はATとMTどっち?で詳しく紹介しています。

MTの大型に乗り換えるなら、今乗っているATのバイクがいくらになるかを先に確かめておくと、次の1台の予算が立てやすくなります。

バイク買取マッスル

大型に乗り換える前に、今のバイクがいくらになるか確かめてみませんか

今の普通二輪や乗らなくなったバイクがあるなら、バイク買取の無料査定サービスで今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

無料バイクの無料査定を申し込む

(バイク買取サービスの公式サイトに移動します)

大型二輪の限定解除でよくある相談

多いのは「日数」と「不安」

知恵袋などでよく見かける相談は、限定解除が何日で終わるか、AT限定の時に苦労した課題をまたこなせるか、の2つが中心です。要約して答えます。

大型二輪の限定解除は1日で終わる?

教習所の案内では、AT大型二輪から大型二輪への限定解除は技能8時限とされています。1時限は50分なので、1日でまとめて終えるのは難しいと考えておきましょう。

1日に何時限まで受けられるかは、教習所の予約の組み方でも変わります。最短で何日かかるかは、申し込む時に聞いてみてください。

教習のあとに審査を受け、試験場での条件変更をする流れです。通える日を先に決めておくと、全体の予定が立てやすくなります。

AT限定の時に一本橋で補習が続いた。限定解除も不安

AT限定の時に苦労した課題があると、限定解除にも不安を感じますよね。ただ、一度は大型の車体で課題を経験しているので、まったくの初めてとは違います。

半クラッチが使えるようになると、低速での速度の整え方が変わります。不安な課題があることを最初に伝えておくと、指導員も練習の配分を考えてくれるはずです。

合宿で限定解除をすることはできる?

限定解除のコースを合宿で用意している教習所もあります。ただ、時限が少ないので、通いで済ませる人も多いはずです。

近くの教習所に限定解除のコースがあるかをまず調べ、無ければ合宿も候補に入れてみてください。

限定解除の場合も、審査に受かってから試験場で条件変更をする流れは同じです。合宿先が住まいから遠い時は、合格証明書の期限内に住所地の試験場へ行けるかも考えておきましょう。

よくある質問

大型二輪の限定解除をすると、免許証は新しくなりますか?

免許の種類は変わらず、条件等の欄のAT車に限る文言がなくなります。手続きは運転免許試験場で行います。

限定解除の合格証明書に期限はありますか?

教習所の案内では、指定校技能審査合格証明書の有効期限は合格日から3か月とされています。期限内に試験場で手続きをしましょう。

限定解除の教習は何時限ですか?

AT大型二輪から大型二輪への限定解除は、教習所の案内では8時限とされています。法令の別表には載っていないので、通う教習所で確かめてください。

大型二輪の限定解除の費用はどのくらいですか?

教習所で違います。ある教習所の公開料金では、技能8時限の限定解除のコースが87,780円でした。補習や再審査の料金も含めて、通う教習所で確かめてみてください。

限定解除すると、普通二輪のMT車にも乗れますか?

乗れます。AT限定の条件は大型と普通の自動二輪車の両方にかかっているので、条件が外れると400cc以下のMT車も運転できます。

まとめ

この記事の要点
  • 大型二輪の限定解除は、AT車に限る条件を外してMTにも乗れるようにする手続き
  • 流れは教習所での技能教習、審査の合格、試験場での条件変更の3段階
  • 時限は教習所の案内で8時限とされ、合格証明書の期限は合格日から3か月と案内されている
  • 教習の中心はクラッチ操作とギアチェンジで、課題はAT限定の時に一度経験している
  • 解除するかは、乗りたいバイクがMT仕様かどうかで決める
大型二輪ドットコム

大型二輪ドットコム 編集部

大型二輪(大型自動二輪)免許の取り方・費用・教習の流れから、普通二輪からのステップアップ、免許を取った後のバイク選び、乗り換えや手放し方まで、大型二輪にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次